子どもの歯ぎしりが気になります
Q 11カ月の長女は、前歯でよく歯ぎしりをします。眠っている時などはなく、日中にすることが多いように感じます。止めさせることはできるのでしょうか?(泉区・Y)
小さい頃の歯ぎしりは音遊びのひとつ
2・3歳でおさまることが多い
1歳前の子どもの歯ぎしりは、ゆびしゃぶり、おしゃぶりをしゃぶるなどと同様に、ひとつのくせのようなものと考えてよいでしょう。大人と違って精神的ストレスなどとの関連はあまりないようです。
歯が生えてきて、偶然に歯を擦りあわせた時に音が出ることに気づき、それに興味を持ったために意識的にし始めるということもあります。音を楽しむ行為なので、いわゆる笛を吹いたり、太鼓を鳴らすなどと同様。音を出して遊んでいる状態と受け止められると思います。
抑制するのはほとんど不可能。乳歯は永久歯に生え変わるということもあり、歯ぎしりによって歯が摩耗するなど、子どもにとってよくない影響を与えることはあまり考えなくても大丈夫。無理に抑制しなくても、このような状態であれば幼児期早期の2・3歳頃と、比較的短い期間で治まるはずです。これは、ゆびしゃぶりも同じですね。
おしゃぶりの話が出たのでひと言。おしゃぶりの功罪についてはいろいろな意見があります。母乳推進の立場からは母親の乳首以外のものを含ませる事は望ましくありません。また他の立場では現代人の苦手な鼻呼吸がおしゃぶりによって上手になるという意見もあります。しかし赤ちゃんは自然に育つのが理想的であるので、できるだけ人工物を使わない方向が望ましいと思います。
とはいえ、夜泣きの負担を減らすなど、突発的な状況の場合には、使用するのもやむを得ないもの。与える時は簡単ですが、はずすのは難しいと認識して、利用してください。
チェック! |
〜子どもの歯ぎしり〜 |
1 |
小さな子どもの歯ぎしりは、ゆびしゃぶり同様にひとつのくせ。 |
2 |
歯の擦りあわせによって出る音で、遊んでいるようなもの。 |
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乳歯であること。子どもの力では摩耗などの心配はなし。 |
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2・3歳で治まることが多い |
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