初めての集団生活で、風邪などをひきやすくなるのではと心配
Q 今年幼稚園に子どもが入園します。初めての集団生活で、風邪などの感染症にかかりやすくなるのではと心配です。なるべくうつらないようにするには、どのようなことに気をつければよいですか? (青葉区・w)
風邪をひくことは、将来ひきにくい体をつくるための準備です
あなたの子どもを幼稚園に入れる目的は何ですか? 能力を伸ばす、社会性を身に付けさせる、子どもの自立心を養うなどのメリットが集団生活にはあると思います。しかし集団生活の中で、自分の子どもだけ病原菌をもらわず、病気にならないというのは不可能。それを望むなら、集団生活をさせないしかありません。
人が一生のうちにかかる風邪の数はほぼ同じ。「うちの子どもは風邪をひきやすいから体が弱い」と思いがちですが、本当に体が弱いというのは風邪が風邪ですまず、ほかの病気を併発するような免疫力のない状態のこと。風邪をひく回数の多い少ないは正常の範囲内での個人差。むしろ小さい時に風邪をひくことが、ウィルスに対する抗体を作り、大きくなるごとにかからない体になる準備だとも言えます。
風邪のかかりやすさも個性。大きくなって子どもが親に心配をかけないように、がんばって風邪をひいていると受け止めてみてください。
予防は、「バランスのよい食事、規則正しい生活、うがい手洗いの励行」につきます。親の生活時間が遅くなり、それに子どもも合わせていることも多いですが、個々の家庭の事情があるのは別にして、子どもにふさわしい生活時間をコントロールしてあげる事が大切です。
チェック! |
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風邪の予防はバランスのよい食事、規則正しい生活、うがい手洗いの励行につきる。しかしまったくかからないことは不可能。 |
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風邪のひきやすさも個性。風邪が風邪ですむなら正常の範囲。 |
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邪をひくことで、ウィルスへの抗体ができる。風邪をひくのは、将来丈夫な体になるための準備。 |
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