スイミング教室に通いたがる子ども「プール熱」が心配です
Q 7歳の娘がスイミング教室に通いたがっているのですが、流行している「プール熱」のことが気になります。どんな病気なのですか?(青葉区・D)
プール熱は「咽頭結膜熱」という夏かぜの一つ
水泳後はうがいを励行し、手・目をよく洗って予防しましょう
「プール熱」とは正式には「咽頭結膜熱」という名称で、主に暑い季節に流行する夏かぜの一つ。3日〜7日続く38度〜40度の高熱、のどの炎症と痛み、目のかゆみや目ヤニ、結膜炎などが主な症状で、頭痛や鼻水などの一般的なかぜの症状を伴うこともあります。
プールを介しての感染が多いので「プール熱」と呼ばれていますが、原因はアデノウイルスの一種が口・鼻の中やのど、あるいは目の粘膜から体に侵入すること。感染場所はプールだと思っている人が多いようですが、それだけとは限らないということを認識しておきましょう。
Dさんはスイミング教室について不安なようですが、水質管理のしっかりした所なら、あまり心配しなくてもいいと思います。左表の予防法の励行を心がけましょう。
感染場所はプール以外にも
前述の通り、咽頭結膜熱(プール熱)の感染場所はプールだけとは限りません。重要なのは子どもが発熱やのど・目の炎症を起こしたら、小児科を受診し診断を仰ぐこと。プールに入った、入らないにかかわらず、咽頭結膜熱の症状が出ているかどうかを診察してもらい、適切な治療を受けましょう。
咽頭結膜熱は学校保健法で、罹患したら出席停止と規定されている病気であることを覚えておいてください。
チェック! |
プール熱Q&A |
Q-1 |
予防法はあるの?
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A-1 |
原因であるアデノウイルスは粘膜から侵入するのでプールから上がったら、せっけんを使って手を洗い、流水でよく目をすすぎ、うがいをしましょう。感染するのはプールだけとは限りません。家庭でも家族間のタオルの共用を避け、うがい・手洗いの励行を。 |
Q-2 |
治療は? |
A-2 |
それぞれの症状への対症療法が中心。結膜炎が強い場合は、小児科のほかに眼科の治療が必要になります。 |
Q-3 |
学校は休むべき? |
A-3 |
学校保健法で規定され、診断されたら、症状がなくなり2日を経過するまでは出席停止に。保育園、幼稚園も同様です。登園・登校については医師とよく相談しましょう。 |
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