■2005年7月16日号 発熱時の対処法
発熱時、どの程度冷やせばいいの? 

Q 7カ月の娘が発熱の際、額、わきの下を冷却シートで冷やしたところ、手足が冷たくなりました。でも、熱を下げるためには冷やさねばならないはず。発熱の時には、どの程度冷やせばいいのでしょうか。(泉区・Y)

冷やすのは、熱が上がりきってから
冷却シートでは、冷やしすぎになるほどの冷えは考えられない

 発熱したからといって、どんな状態でも冷やしていいわけではありません。まずはその時期を見極めましょう。
 手足が冷たく、顔色が白っぽい、寒けがする、震えるなどの状態の時は、熱が上がる途中ですので、この場合は体を温めるべきです。
 冷やした方がいいのは、手足が温かく、顔が赤い、暑そうにするなど、熱が上がりきってからです。これは大人も子どもも同様ですね。
 熱は、外から氷のうやタオル、冷却シートレベルのもので冷やしてやっても、それほど下がるものではありません。
 タオルを水でしぼって額においても、しばらくするとぬるくなる経験は誰にでもあるでしょう? 冷却シートもそれと同じで、いつまでも冷たいわけではありません。熱が出るとすぐに冷却シートを貼るお母さん方が多いようですが、それによって熱が下がることは望めないと思ったほうがいいですね。冷却シートを貼ればOKと頼りすぎ、貼りっぱなしにしたところ、それがずれて口をふさぎ、事故になったケースも。貼っている時には目を離さないよう、注意してください。
 冷やす目的は、冷やすことによって熱が出て苦しい状態を少しでも過ごしやすくする、心地よい状況を作ってやるということです。だから嫌がる子どもを無理に冷やすことは、逆効果。嫌がることをすることは、過ごしやすさを損なうことになります。
 解熱剤の使用はあまりおすすめしませんが、熱がなかなか下がらず、苦しそうにしている状態が続く場合には最小限度使ってもいいでしょう。

チェック!
〜発熱時に冷やす事とは〜
1 

 冷やすのは、熱が上がりきってからでないと意味がない。

2 
 冷却シートなどで外から冷やしても、それにより熱は下がらない。それより、心地よく過ごすために、冷やすことは必要。
3 
 発熱が長く続き、苦しそうな場合には、最小限度解熱剤を使うこともやむを得ない。



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last update 07/01/2005

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