気になる水イボ、水泳の授業が始まる季節になると心配です
Q 1歳3カ月の娘。これまで、義務付けられている予防接種を順調に受けてきました。これから任意の予防接種を受けていく時期になりますが、どんな順番で受ければいいでしょうか。(青葉区・M子)
水イボはプールの水などによる間接的な伝染はないと考えられています
ほとんどの場合は数カ月の間に自然治癒
「水イボ」は伝染性軟属腫と呼ばれ、ウイルスで伝染する皮膚の病気。乳幼児から小学校低学年に多く見られます。
胸や脇の下など皮膚の薄い場所に半球状の盛り上がりが発症。その中心にあるウイルスを含む白い内容物をかいたり衣服で摩擦することで、体に広がっていきます。
集団生活などでウイルスが直接肌に付着することが原因ですが、健康な皮膚であればうつりにくいと考えられています。
K美さんのようにプールで感染すると考えている人も多いようですが、水などによる間接的な伝染はないと考えられています。平成11年以降、水イボにかかっても登校停止やプール禁止の措置は必要ないと、学校保健法でも定められました。
水イボが刺激により炎症を起こしかゆくなることがありますが、一般的にそれ以上ほかの症状を合併することもありません。むしろ感染することで免疫力が付き、数カ月〜1年くらいで自然治癒するものがほとんどです。
ピンセットで取る痛い治療は必要なし
ピンセットで摘み取る治療法は、痛みと恐怖感を伴うこともあり減少しています。ほとんどは自然治癒を待っていいのですが、皮膚が弱い子や広範囲に広がってしまった場合は、医師に治療を相談した方がいいでしょう(チェック!)。
水イボは感染して免疫が付くというメカニズムを持つ、心配いらない病気なのです。
チェック! |
水イボQ&A |
Q-1 |
予防法はあるの?
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A-1 |
水イボのウイルスは湿疹や肌荒れ、乾燥肌など皮膚に細かい傷があると伝染しやすいのが特徴。肌がそのような状態の子どもは、皮膚を清潔に保ち保湿剤を塗 って潤いを与えることが予防法につながるでしょう。感染することよりも、うつってから広がらないケアをすることが大切です |
Q-2 |
治療は必要ですか? |
A-2 |
ほとんどは自然治癒を待っていいでしょう。しかし、皮膚が弱い子や湿疹がある子は、水イボを刺激することで炎症がひどくなったり広がることが。その場合はかかりつけの医師に治療法を相談しましょう |
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