「成長痛」はどうしたらいいの?
Q 成長痛はそもそもないという事ですが、5歳の子どもが3歳頃から年に数回、夜中にヒザやヒザの後ろが痛いと起きて訴える事があります。さすったり湿布を貼ってごまかしていますが本当に痛いみたい。カルシウム不足なのでしょうか?(若林区・K)
子どもを安心させる事が大切
だっこしてさすり、心の安定を促して
昔は成長する事が、痛みと関係すると思われ「成長痛」の名がありましたが、今は関係はないということが立証されています。しかし、3・4歳から小学校低学年の子どもに痛みが見られる場合があり、それは「いわゆる成長痛」と呼ばれています。
特徴は、夕方から朝方にかけて下肢のヒザのまわりに痛みを訴える事。その程度はいろいろで、泣くほど強い場合もありますが、痛みの持続時間は短く、30分〜1時間程度。痛みがひけば、ウソのように元気に飛び跳ねられる事も特徴的です。
原因は不明。前述のように成長との関係はありませんが、痛みは自律神経とも関連があり、精神的な要素も強いと言われます。このような事から、神経質、甘えが強い子どもに見られる傾向があるようです。
ですから痛みを訴えたら、まずだっこしてさすり、子どもを安心させる事が大切。「痛いの痛いの飛んでけ〜」と親にさすってもらったら、安心して痛みがひいた経験があなたにもあるのでは? まさにそれと同じ事です。それでも痛みを訴えるなら、湿布などを。直接的な痛みの軽減よりも、子どもの心を癒やす事が大切なので、鎮痛剤はまず必要ありません。なでさすりしているうちに痛みはほとんどなくなるはずです。
ただし痛みの頻度が多くなってきた、翌日まで痛みが続く、歩行や運動に影響があるなどの場合は、骨の病気が隠れている可能性もあるので、整形外科に相談をしてください。
Kさんは、カルシウム不足を心配していますが、それとは関係ありません。本当に足りないなら、慢性的な症状があるはずです。
痛みを訴えても、回数が多くなく、痛みを訴えた翌日に飛び回っているなら、まず大丈夫ですよ。
チェック! |
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成長と痛みは関係なし。しかし3・4歳〜小学校低学年に見られる事が多い。 |
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原因は不明。神経質で甘えが強い子どもに多い傾向が。 |
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精神的に安心させる事が大切。だっこしてさするうちに30分〜1時間で痛みは消える。痛みがひけば、元気に飛び回れるのが特徴。 |
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