■2005年4月2日号 環境変化とアレルギー
新入学による環境の変化でアレルギーが再発するのではと心配 

Q 長男がこの春小学校へあがります。アレルギーの症状が最近はおさまっているのですが、環境の変化によって再発するのではないかと心配です。(泉区・G)

2・3年症状が治まっているなら その事に自信を持ち、明るく送り出して

 一般に、アレルギーは成長とともに症状がおさまったり、別の症状が出たりする事が多いもの。例えば、赤ちゃんの頃はアトピー、年齢が上がるにつれて喘息、アレルギー性皮膚炎など。このような事を「アレルギーマーチ」と言います。
 また時間が経過するごとに、症状が見られなくなることがあります。例えば乳児期にアトピーだったのが3・4歳になると目立たなくなる。また幼児期の喘息が、小学校中学年になると落ち着くなどです。
 もちろん、アレルギー症状はすべてこれにあてはまるとは限らず、成人まで継続することも。その違いがどこにあるのか、医学的には今のところはっきりわかっていません。大人になってから花粉症や喘息にかかる場合もありますね。これらを考えていくと、Gさんのお子さんの場合は症状がおさまっているのか、また継続しているのかは判断できかねます。ただ、2・3年以上アレルギー症状が出ていないのなら、おさまったと考えてもいいでしょう。
 入学・進学などで環境が変わることによるストレスを、親が心配しすぎない方がいいですね。子どもを大切に思う気持ちはわかりますが、新しい環境へ心配しながら送り出すと、より子どもを不安にさせます。症状がおさまっていることに自信を持って、明るく送り出してあげましょう。
 例えばダニ・ホコリのアレルギーがある子が、マット運動により症状が出たという例もありますが、それはあくまでも一例。もしそうなった場合にはその時に対処すればいいと考え、子どもにはいろいろな経験をさせる事の方が大切です。

チェック! 〜環境の変化によるアレルギーの再発〜
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 アレルギー症状は、成長とともにおさまる場合がある。2・3年以上症状が出ていなければ、おさまっていると考えてもよい。もし、何かの要因により再発した場合には、その時の状況や症状に対処すると考え、今おさまっている事に自信を持って。



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last update 07/01/2005

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