初めての集団生活で、風邪などをひきやすくなるのではと心配
Q 4歳の息子は風呂が大好き。風邪をひいて熱がある時でも必ず入りたがるのですが、こういう場合でも入浴させていいのでしょうか?(青葉区・C)
熱がある時の入浴は控えるのが原則
特に38℃以上ある場合の入浴は症状を悪化させる場合もあるので避けてください
原則的に熱がある時の入浴は控えましょう。理由としては、風邪に限らず病気の時の入浴は体力を消耗すること、脱水傾向を助長すること、体温よりも熱い風呂に入れることで熱が上昇することなどが上げられます。特に38℃以上熱がある時の入浴は、前述のようなリスクが大きいので避けてください。
よく「風呂に入らないと汚い」という人がいますが、極端な言い方をすれば2日〜3日入浴しなくても大丈夫。特に病気の時は目先の子どもの欲求を通してしまいがちですが、高熱の時に入浴させ症状の悪化を引き起こすリスクを考え、どちらが大切かという優先順位を意識しましょう。
ではどんな状態になれば入浴させてもいいかということは、左上の欄の「入浴してもいい条件」を参考にしてください。一般的に子どもの微熱である37・5℃〜37・9℃は、この条件を満たしていれば入浴を考慮してもいいでしょう。
「熱はないけれど鼻水や咳の症状がある」場合も、やはり「入浴してもいい条件」を満たしていればかまいません。もちろん鼻水・咳ともに激しい場合は控えてください。
「心の耐性」を育てましょう
今回のようなテーマは、医学的な視点からだけではなく、しつけの一つとしてとらえることも大切ですね。子どもが強く要求してもそれが体に害を及ぼすことであれば、「病気の時は好きなことでもがまんしようね」というリスクを避ける対応を、親がしっかり選択して実践したいもの。
このような日常的な小さなことの積み重ねが、子どもの「心の耐性」を育てていくのです。子どもの欲求と「してはいけないこと」との線引きをするのは親の大切な役割なのですから。
チェック! |
〜熱がある時の入浴は〜 |
1 |
原則として熱がある時は、入浴を控えましょう |
2 |
熱が下がって24時間経ち、下記の条件を満たしていれば入浴してもいいでしょう |
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・ある程度元気もある |
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・激しい症状がない |
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・食事の量は少なめでも、水分を十分摂っている |
3 |
単に入浴のことだけではなく、しつけの一つとして考えて。病気の時は「がまんすることも必要」なことを、身に付けさせてあげましょう |
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