■2005年6月4日号 日光過敏症
日光による湿疹が心配です 

Q 私は30歳を過ぎて、日光を受けると湿疹が出るようになりました。6カ月の娘もこの体質を受け継いでいるのではないかと心配です。小さい頃からのケアはどうしたらいいですか。(泉区・T)

神経質になりすぎることはない
直射日光下に長時間出さない工夫を

 通常の日光に当たる事で、皮膚に湿疹等の症状が出ることを日光過敏症(光線過敏症)といいます。原因は不明の事が多いのですが、30歳を過ぎて出たということは、ビタミンやミネラルの不足、化粧品の影響、薬物摂取等によるもの、他の病気が隠れていることなども考えられます。お母さんの経過を見ると、子どもにすぐ出る可能性は少ないと見ていいでしょう。
 ご存じのように昔と比べて紫外線量は増えています。意識的な日焼けは避けるべきですが、一般的に考えて子どもが日常生活を送る中で日に当たることの悪影響について、それほど神経質になる必要はありません。
 子どもに日焼け止めクリームを塗っても、新陳代謝が激しいために汗でとれたり、場合によっては皮膚が弱い子ならかぶれる事もありえるので、日常的に塗ることを第一と考えないほうがいいですね。
 遊ぶ時には日差しが強い時間帯はなるべく避け、どうしてもその時間帯なら木陰など日陰で遊ばせる。海ならパラソルを広げるなどの配慮を。強い日差しの下では、体温調節があまりうまくない子どもの場合、むしろ熱中症が心配です。
 以上のような環境が保てない状況下では、日焼け止めクリームを一つの方法として塗ることはいいかと思います。
 日々過ごすにあたり紫外線の悪影響よりも、子どもが元気に外で遊ぶメリットの方が大きいはず。紫外線の害を気にしすぎたら、野球など屋外でのスポーツも出来なくなってしまいますし、レジャーも制限されてしまいます。直射日光下に長時間いないよう心がければ、大丈夫と思います。

チェック!
〜紫外線による子どもの皮膚への影響〜
1 

 紫外線量は増えているが、一般的に日常生活を送る上で、極端に心配することはない。

2 
 日差しが強い時間帯に、長時間屋外で遊ぶことはなるべく避ける。
3 
 海やプール、遊園地など、それが避けられない状況下では、日焼け止めクリームを塗るのも一つの方法。日常生活を送る上で、神経質になって塗らなくてもよい。



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last update 07/01/2005

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