子どもがよく鼻血を出すのですが何かの病気ではないかと心配です
Q 小学2年生の長男が時々鼻血を出します。特に体が弱いというわけではなく元気なのですが、何か病気かと心配です。(泉区・S)
ほとんどの鼻血は鼻の中の傷が原因元気があれば心配ありません
鼻血の原因はほとんどが、指でかいたりしてできた鼻の中の傷によるもの。鼻の内部は先端部分に血管が集中していて、そこにできた小さな傷やカサブタが刺激を受けると、出血して鼻血になるのです。特にアレルギー性鼻炎や風邪が流行する季節は鼻がむずがゆいので、子どもは無意識のうちに指を入れて傷つけてしまうことが多いですね。突然鼻血が出るとあわててしまいがちですが、大抵このような原因で傷ができているもの。鼻出血と元気は普通は関連づけなくていいでしょう。
心配なのは鼻血がなかなか止まらない、微熱が続き体がだるい、歯ぐきやほかの部分からの出血があるなどの場合。血液の病気の可能性もあり注意が必要です。大切なのは出血の程度や頻度も含めて、子どもの様子を全体的に見定めること。心配な場合は小児科か耳鼻科を受診してください。
止血は上を向かせず鼻先を強く押さえて
止血方法については意外と誤解があるようですね。つい上を向かせてしまいがちですが、座らせてやや下向きの状態で血管が集中している鼻の先を、できれば5分ぐらい押さえてください。ティッシュを詰めると鼻から取る時に、鼻血が止まってカサブタになった部分を刺激して再び出血させてしまうことも。ただ、子どもが鼻を押さえるのをいやがってどうしてもティッシュで詰めものをする場合は、30分位入れておいてもかまいません。
チェック! |
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鼻血の原因のほとんどは鼻の中にできた傷。鼻血と元気は普通は関連づけなくてよい。自然に止まったり、圧迫によってすぐ止まれば心配なし。 |
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鼻血が出たことよりも、「元気がない」「血が止まりにくい」など、ほかに症状がないかどうか、全体的な様子をチェック。 |
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止血は座らせた姿勢でやや下を向かせ、3〜5分位鼻の先の部分を押さえる。 |
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