Q:今、6歳の子供がいるのですが2〜3カ月まえに前歯3本が抜けました。でも一向に生えてくる気配がなくそんなに長く生えるのに時間がかかるものなのでしょうか?抜けた当初は本人も食事の時に苦労していたのですが最近はなれて奥歯でうまく食べるものを噛みきって食べているようです。いつかははえて来るとは思うのですがちょっと時間がかかりすぎているような気がしましてメールをさせていただいた次第です。
東京都目黒区 T.K
A:今までの乳歯の生え方等に異常が無ければ、全く心配ないと思います。もう少し様子を見てください。
Q:2歳5月になる息子ですが、運動、知能共に発達が遅れています。その息子ですが、先日熱もないのにひきつけを起こしました。木曜日の昼から金曜日の昼にかけて5回です。そこでかかりつけの小児神経クリニックに連れていきました。そこで脳波を調べられてんかん波がでているということで抗てんかん剤セレニカR顆粒を毎食後服用するように言われました。そこで質問ですがこのひきつけだけでてんかんと決まってしまうんでしょうか?他に原因があることはないのでしょうか?また、薬の副作用が心配です。お医者さんの話でまれに肝機能障害をおこしたりするそうなんですが、どの程度の割合で障害がおこるのでしょうか?生後10月の時にロタウィルスによる腸炎で脱水症状を起こし入院しました。これが原因で脳に障害が起きているということはないのでしょうか?
一般的な話をお聞かせくだされば幸いです。
千葉県市川市 K.M
A:ひきつけ(けいれん)だけで、てんかんと診断することはないと思います。てんかんの診断は、症状に加えて脳波検査で行います。てんかんの波が出ていることから診断されたのでしょう。てんかんでひきつけを起こした場合、薬物療法は必要です。つまりこれからのひきつけを予防することがその主な目的です。けいれんを何度も起こすとそのために2次的に脳に影響が出てくることがあります。薬の副作用も心配でしょうが、けいれんをコントロールできないことはもっと心配です。確かに副作用は起こる可能性は、どの薬にもあります。しかし頻度は、恐らく数%以下だと思います。われわれは、薬をその目的と副作用を秤にかけて使用します。肝機能の経過を見てもらいながら、お薬を続けてください。
ロタウィルスによる腸炎で脳に障害が起きたかどうかは不明です。いつ頃から異常があったのかによって考えるしかないでしょう。10カ月まで全く異常が無く、それ以後異常が見られたとすれば可能性があります。しかし一般
的には、ロタウイルスによる腸炎だけでは、起こる可能性はあまりないと思います。このときにひきつけが長く続いたり止まらなかったことはなかったでしょうか?
お役に立ったでしょうか、疑問点があればまたメールをください。
Q:始めまして、小学3年生の息子を持つ母です。子どもの身長のことで心配しておりご相談したします。妊娠40週目に正常分娩で出産し52cm、3300gありました。現在8歳7ヶ月(昭和63年2月22日誕生)で、117.7cm、22Kgです。現在までは、大きな病気は何もしなくてとても健康です。
学年 測定月 身長 体重
1年 4月 105.5cm 18.1kg
9月 108.0 18.6
1月 109.0 18.0
2年 4月 111.0 18.8
9月 112.5 19.8
1月 114.5 20.6
3年 4月 115.6 21.0
9月 117.5 22.0
小学校に入学してからは、年間に5〜6cm位伸びています。成長のグラフでは、
−2SDの線に沿って成長しています。先日、小児科で左手のレントゲンを撮ってもらったところ、骨の成長が2年半〜3年位
遅れているということでした。母親は152cm、父親は170cmです。父親も小学生の時は小さく、中学生の後半から急に伸びたそうです。
低身長の子どもには、成長ホルモンを投与する治療があると聞いたことがありますが、そのような治療が必要でしょうか?また、その治療の開始時期、副作用など教えてください。よろしくお願いいたします。
H.T
A:成長ホルモンは、脳の下垂体という器官から分泌されています。そのホルモンが足りないための低身長を、成長ホルモン分泌不全性低身長と呼ばれ治療の対象となります。但しその治療費は国が負担するのですが、非常に高額になります。(月何十万単位
です)そのため確実な診断を付けて、成長協会の使用の承認というものが必要です。
身長には遺伝的要素もあるので、今の状況だけでは治療が必要と決めるわけにはいかないようです。低身長があって(-2SD)、骨年齢が遅れているということで、ホルモンが足りない可能性はあると思います。診断のためには、血中・尿中成長ホルモンの測定が必要ですし、確定のためには負荷試験(ある物質を投与して、成長ホルモンの分泌が増えるかどうか)が必要になります。
成長ホルモンの分泌不全であれば、治療は早いほうがいいでしょう。治療は注射でが、小さい子の場合は毎日(週5日ぐらい)お母さんが注射をしてあげる必要があります。副作用ですが、大きなものは無いと言っていいでしょう。但し一部白血病との関連を示すデータがあります。心配であれば、かかりつけの先生に相談してみてください。
Q:6月中旬から保育園に行かせています。それまでは突発性発疹以外の発熱はなかったんですが7月になり40度の高熱で1週間入院しました。そのときは咽頭が腫れていますといわれました。入院中には中耳炎にもかかり耳鼻科にも通
っています。入院中は終日点滴をしてもらい、退院時にはすっかりよくなったようにみえたんですがそれから現在にいたるまでの3ヶ月間、2週間に1回は熱を出しています。最近は扁桃腺が腫れて直らないようです。もちろん逐次病院へ通
い、お薬をいただいています。こんな現状です。
質問ですが、
・どうも完治しないようなんですが、保育園はやめさせるべきでしょうか?
もし保育園が原因ならやめるべきか悩んでいます。
・1歳児が3ヶ月もお薬を飲んでいて発育などに影響はありませんか?
身体や心が急成長する時期なだけに心配です。
母親が会社を辞めて、子供は保育園をやめるかどうかでなやんでいます。どうかアドバイスをお願いいたします。ご多忙とは存じますがよろしくお取りはからいください。
兵庫県伊丹市 S.I
A:
・要は考えようです。確かに同じような悩みは、外来でもよく耳にします。保育園に行くことは、ある意味では病気をさせに行かしているようなものです。熱があれば休むはずなのに、無理して預けて保育園で熱が出る、咳や鼻水が出たまま保育園に来ている。そうすれば、まわりの皆にうつることは仕方ありません。そしてまたうつるの繰り返しです。だからといって簡単に仕事を休んだりやめたりできないものです。保育園に預けて初めのうちはよく風邪をひいて、後で強くなるための免疫を付けていると考えてもいいでしょう。
・お薬の内容は、小児科の先生がちゃんと考えてくれているはずです。薬を使わなければ、病気がひどくなってもっと大きな問題が起こってくるかも知れません。普通
のお薬では、成長などに影響を与えることはほとんどありません。
・確かに保育園をやめれば、カゼや熱の回数は減ってくるでしょう。後は考え方です。やめたくてもやめられない親御さん達は、預けるしかないのです。ただ気になるのは、毎回扁桃腺炎だということです。扁桃腺炎は、今余り多い病気ではありません。扁桃腺が毎回熱の原因だとすれば少し心配です。それはかかりつけの先生と相談してみて下さい。しかし多くは、カゼを取っ換えてひいているものです。それならばやむを得ないと、上に示したように考えてください。
Q:はじめまして、実は先日保健所より連絡があり尿検査でHVA値が34あるのでもう一度とりなおしてくださいといわれました。それで再検査すると、今度は数値が30にさがりましたが、やはり基準値より高いといわれ、大学病院で精密検査してくださいといわれました。いったいHVAとはなんですか?心配で心配でしょうがありません。子供は10月8日で8ヶ月になりますが、元気に毎日はいまわっています。
いったいこれからどうなるのでしょうか?よかったらHVAについて教えてください。
福岡県久留米市 Y.Y
A:神経芽細胞腫については、Q&Aコーナーの“神経芽細胞腫”を参考にしてください。
VMAとかHVAとは、神経芽細胞腫が出す物質です。早期発見のために尿を検査しているのです。その中には症状がなくても病気である場合、疑陽性の場合もあります。安心するためにも大学病院で検査を受けてください。