From: 患者 <patient@kodomo-clinic.or.jp>

Date: 2010714 16:03:42:JST

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Subject: かわむらこどもクリニック Mail NEWS-11


かわむらこどもクリニックです。

 本日で登録の患者さんが100名になりました。ありがとうございました。

 今回は新聞記事ではなくて、ママゴンの記事を紹介します。


「プール熱と水イボについて」

そろそろプール開きの時期です。今月はプールに関連する病気について考えてみましょう。

「プール熱」とは、正式には「咽頭結膜熱」という名称で、主に暑い季節に流行する感染症の一つです。プールを介して流行することがあるので、プール熱とも呼ばれています。

名は体を表すではありませんが、喉の痛み、眼脂(目やに)、発熱が特徴です.発熱は3940℃程度で数日で解熱します。頭痛、食欲不振、倦怠感を伴うことが多く、鼻水や咳がみられることがあります.

 原因はアデノウイルス、潜伏期は5〜7日で、飛沫や接触感染で伝染します。プール熱と呼ばれていますが、むしろプールよりも集団生活や家族内での感染が問題になります.タオルの共有を避け、うがい・手洗いの励行を心がけましょう。もちろん、プールから上がったら、せっけんを使って手を洗い、流水でよく目をすすぎ、うがいが重要であることは言うまでもありません。

 発熱と目やにの症状があったら、まずは小児科を受診しましょう。ウイルスに対する直接的治療は無く、抗生物質は無効で対症療法となります。自然治癒を待つことになりますが、発熱が長期で脱水や消耗が激しい場合には点滴や入院が必要となることもあります.迅速検査がありますが、症状から診断可能であること、治療に結びつかないことから、通常は検査の必要はありません.また咽頭結膜熱は学校保健法で規定される病気で、症状が無くなり2日を経過するまで出席停止であることを覚えておいて下さい。

「水イボ」は、正式には「伝染性軟属腫」と呼ばれる皮膚の病気です。乳幼児から小学校低学年に多くみられ、胸やわきの下など皮膚の薄い場所に皮膚と同じ色の半球状の盛り上がりとして見つかります。発疹自体には症状がありませんが、炎症を起こす(かぶれ)と赤みや痒みが出てきます。原因は伝染性軟属腫ウイルスで、集団生活などでウイルスが肌に付着することが感染の原因です。引っ掻いたりしてつぶれると、内容物のウイルスが飛び出し周囲に広がります。感染が持続することによって免疫が付き、個人差がありますが36ヶ月程度で自然に治癒すると考えられています。大人が感染しないのは、子どもの時に程度の差はあれ感染していたことが理由です。

 治療法はいくつかありますが、ウイルスを殺すような直接的な治療法はありません.摘み取る方法は、痛みと恐怖与えるので行われなくなりました。最近は苦痛を少なくするために局所麻酔薬のテープを使う方法がとられていますが、つぶした時のウイルスにより再感染し、治療を繰り返さなければならないこともあります.自然治癒を待つのが基本ですが、イソジン、硝酸銀やヨクイニンによる治療法も試みられているので、湿疹ができやすいお子さんや広範囲に広がった場合は小児科や皮膚科で相談してください。プールを禁止する保育園や幼稚園がありますが、文科省の見解では「イボの内容物に直接接触しない限りは伝染しない。プールでのビート板などの共用を避ける。多数の皮疹がある場合にはプール活動を避ける。」とされ、必ずしも禁止の必要はありません.

 健康的な皮膚であれば感染しにくいと言われているので、皮膚を清潔に保つスキンケアが予防法につながることを覚えておきましょう。

今回のような企画はいかがでしょうか。感想をいただければ幸いです。

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