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小児科ミニ知識
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お薬2

 今回も引き続きお薬のことを考えてみましょう。
 こんなことがありました。咳が止らないと訴えるお母さんの話を聞いてみると、熱のため食事が取れなかったので、お薬を飲ませなかったというのです。確かに、お薬は食後などと指示がされていて、食事を取らなければ飲ませてはいけないと思うのも当然かもしれません。
 では一体、どのように飲ませたらいいのでしょうか。お薬は、その効果が一日を通して持続することが大切と考えられています。特に風邪薬に含まれる抗生物質は、1日3回の時は8時間毎、4回の時は6時間毎に飲むのが有効です。同じように考えれば、咳や鼻水が一日中持続する場合は、お薬を一日を均等に分けて飲むことが効果的なはずです。その場合、食事に関係ない時間帯のことがあるため、必ずしも食後にこだわらなくてもよいのです。まして3回の食事をとっていない乳児では当然のことと言えます。つまりお薬は、食事に関係がなくても、決められたように服用することが大切なのです。
 子供にお薬を飲ませることの難しさは、だれしも経験することです。特に1〜3歳位 は難しいようです。味がわかるようになって好き嫌いがでるのはもちろんですが、残念ながら薬の大切さはわかってくれません。シロップを粉薬にしたり内容を変えてみても、必ずしもうまくいくとは限りません。飲めないために入院となることもあります。飲まなければ、お薬の意味がないのですから、時には嫌がる子供に心を鬼にして飲ませることも必要です。どうしても飲めない時は、かかりつけの先生に相談して、よいアドバイスを頂くことも必要でしょう。