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小児科ミニ知識
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赤ちゃんの下半身の病気2

 最近包茎を気にする親御さんも多くなりました。乳児期では、包皮の下に亀頭が隠れていることは普通です。少し力を入れて皮を剥いて、わずかでも亀頭が見えれば心配はありません。何度も細菌感染を繰り返して膿が出るとか、徳利のようになって亀頭が全く見えない場合には、小児外科か泌尿器科で相談してみてください。
 肛門のまわりに赤いおできのようなものができるのが、肛門周囲膿瘍です。痛がったり膿が出る場合には、小児科を受診することが懸命でしょう。便の中の細菌が、小さい傷から感染することが原因です。繰り返しながらだんだん目立たなくなり、1歳頃になると嘘のように起らなくなります。予防のためには、排便後に清潔を心がけることが大切です。
 また肛門の12時の方向に皮膚が垂れ下がったように見える、突起が気になることがあります。便秘気味の子どもに多く、便による刺激が繰り返されることによって増殖することが原因で、見張りいぼと呼ばれています。痔と間違われることがありますが、痔ではなく年齢とともに目立たなくなります。出血などが多い場合には、一度小児科で見てもらって下さい。
 女子では、おりものが見られることがあります。赤ちゃんに限らず幼児期でも見られ、ほとんどの原因はかぶれによるものです。いわゆる外陰炎で、排便後の後始末が不十分なことが原因です。量 が少ない場合には、シャワーなどを使い清潔を心がければ、治ることがほとんどです。量 が多い場合には、膣炎などの可能性もあるため、小児科で見てもらうことが必要でしょう。