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小児科ミニ知識
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こどもの事故4
-溺水などについて-

 。今までは交通事故と窒息について話してきましたが、今回はその他の事故をまとめてみましょう。
 頻度の多いものとしては溺水があります。年齢的な特徴があって乳幼児では家の中、幼児から学童期では外で多くなります。家の中で最も多いのが、お風呂です。たった10cmの水の深さでもおぼれることがあるのです。事故防止のためには、風呂場に一人で出入りさせないことが最も大切になります。そのためには扉をきちんと閉め、鍵を付けるようにしたいものです。残り湯をしないことや風呂の蓋を固いものに変えることも事故を少なくする方法です。洗髪中に溺ることもあるので、一緒に入っても目を離さないことが必要です。信じられないことですが、バケツで溺れるということもあります。外で泳ぐときには大人が付き添うことはもちろんですが、川や池などに近づかないような躾けもが大切です。
 転落も多い事故の一つです。初めて寝返りをしてベッドから落ちた、お風呂の後着替えていたら洗濯機の上から落ちたなどということも聞きます。目を離さないということはもちろんですが、ベッドの柵を下ろしたまま離れない、階段やベランダに行けないような工夫をする、ベビーカーに一人で乗せたままにしないなど、数え上げればきりがありません。外に出るときには大人が付き添うことが原則です。大きくなって外に一人で出るようになったら、危険な場所に近づかないような躾けが大切になります。
 やけどにも気をつけなければいけません。お湯などをこぼしてやけどすることが多いのです。身の回りに熱いものを置かない、目を離さないなどの注意が必要です。炊飯器やアイロンなどの電気製品でやけどをすることもあるので、置き場所などには十分注意しましょう。
 事故は大人の責任で防止できるものです。乳児では特に予防が必要で、すべて親の責任です。この機会事故防止のための躾け付いて考えて、もう一度家の中の安全点検しておきましょう。