小児科ミニ知識


ひきつけについて1


 今回は、お母さん方に大きな不安を与えるひきつけ(痙攣)について考えてみましょう。きっとお読みになっているお母さんのなかにも、初めてのひきつけでびっくりされた経験をお持ちの方も多いはずです。
 痙攣とはとんな状態をいうのでしょう。一般的な痙攣は、意識がなく、体を硬直させたりガクガク震えたりすることをいいます。ここで大切なのは意識がない、つまり呼びかけなどに応じないということです。
 次に、こどものひきつけのほとんどを占める熱性痙攣について話しましょう。これは珍しい病気ではなく、生後4ケ月から6オまでに発病し、10人から20人にひとりの割合でみられます。発症は1歳台が多く、また男児に多い傾向があります。特徴は名が示すように、発熱に伴つてみられることです。熱が急に上昇する時に、よく起こり、痙攣が起こって初めて熱に気付くこともよくあります。持続は、長くても20分以内で、多くの場合は5分以内に止まります。唇の色が悪くなったりするため、傍にいるお母さんたちは、何10分とも感じるかもしれません。熱が出ることにより繰り返したりしますが、良性の病気と考えられています。
 熱が急に上がると寒気がし、ガクガクすることがあります。意識があれは心配ありません。痙攣とは区別しましょう。
 目の前で、お子さんが痙攣を起こし、あわてないお母さんはいません。
 次回は引き続き痙攣についての対処の仕方などを考えてみましょう。
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