小児科ミニ知識


発熱について


 今回から月1回、このコーナーを担当することになりました。小児科での問題を取り上げていきます。
 第1回目は、発熱についてのお話です。 発熱は、ウイルスや細菌の活動性を弱め、逆に持つている免疫力を高める生体の防御反応と考えられています。お母さんたちのなかには、熱の高さと病気の重さが比例すると思つていたり、熱が高いと後遺症を残す、熱が続くと肺炎になるなどの誤解も見受けられます。風邪など(脳の病気以外)で高熱(41℃以下)が出ても、後遺症の心配はなく、肺炎で熱が続くことがあっても、その逆はありません。脳の病気かどうかは、病院を受診していればわかります。
 お子さんが、初めて熱を出したとき、あわてないお母さんはいないはずです。その時、自分が熱をだした時のことを思い出すことが大切です。普通は熱が出ると暑くなります。お布団をいっぱい掛け、無理やり汗を出させるようなことはしないでください。お母さんたちがそうなったら、きっと苦しいはずです。赤ちゃんも同じで、やはり暑いときには、薄着をさせ楽にしてあげるよう、心がけてください。体温が急に上がるときは、熱が高いのに手足が冷たくなり、ふるえがきます。その時は、暖めてあげてください。
 熱があっても子ともたちは、おとなと違って意外にに元気なものです。熱が高くても、頬に赤みがあれば、まず心配ありません。食欲は減退しますが、無理せず水分の補給を心がけましょう。
 次回は、解熱剤のことを孝えてみます。
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