Q:はじめの病院では、レントゲンをとってもらい、腸閉塞の疑いはないと診断されています。それでも吐き気が直らなかったので別
の病院を回ったところ今度はカゼ薬をもらいました。7/31時点では、体重4049あったのですが、1ヶ月検診の段階では(8/6)4098か体重が増えていませんでしたが、そのときも検診では問題なしといわれました。ところが8/14現在体重が3825まで落ちてしまっているのです。もちろんその段階で某開業医に行ったのですが、担当医がお盆休みのため、代理のお医者さんしかいなかったのですが、私には判断できないといわれました。8/15現在小児科病院を探しているのですがほとんどがお盆で専門医がいないという状況でたまたまインターネットで検索したところこちらのページは発見し、質問させていただいている状況です。大変お忙しいとは存じますが、ご返信なにとぞよろしくお願いいたします。
埼玉県 吉川市 Y.I
A:こちらもお休みとしていましたが、緊急性があるようなので特別御返事いたします。
体重が減っていることは、心配な事です。現在は嘔吐はいかがなのでしょうか?また栄養は母乳でしょうかミルクでしょうか?飲みっぷりはいかがでしょうか?出来れば一回の哺乳量
(又は哺乳時間)と回数及び赤ちゃんの状態(元気がある、泣き声、便通、尿の量
はいかがでしょうか?また吐くものは何色をして、飲んだ後どのくらいで吐くのでしょうか?。現在も嘔吐があれば、先天性幽門狭窄症という病気も考えられます。その場合には、すぐ探して受診してください。何しろ情報が少なすぎるので、答えが出せません。もう一度メールを下さい。
(その後すぐ休日に受診し、先天性幽門狭窄症の診断で手術を受け、現在は健康です。)
Q:いつも、参考にさせていただいて、大変感謝しています。最近、おたふくかぜ、手足口病、ヘルパンギーナ(?)なるものが、流行していると聞きました。通
っている保育園でも、数人でているようですが...。おたふくかぜは、予防接種を受けていますので、何とか大丈夫かと思いますが、他の2つははたして、予防接種のようなものはあるのでしょうか?
愛知県 名古屋市 S.K
A:手足口病、ヘルパンギーナには、残念ながら予防接種はありません。小児科ミニ知識の夏カゼの項目を参考にして下さい。カゼのなかまで重症化することが、ほとんど無いため(高熱はヘルパンギーナで続きますが)予防接種まで必要がないということでしょう。
Q:初めてお便りします。2才2ヶ月の息子のことですが、突然テレビが怖いと泣き叫んだり(すごく気に入っている自分のビデオも見ようとしない)、今日は少しでも相手をしないと、まるで腹痛でも起きたかの様にすごい勢いで泣くのです。今日だけで10回以上はあったとおもいます。私はビックリして「どこかが痛いの?」と聞くと(言葉は出ているので)、足の付け根やひざ、足首のあたりが痛いといいます。ですが、なだめながら新しい遊びを一緒に始めると平気で走ったり体操をしたりします。足が痛いということで思い当たるのは、二日続けてかなり歩きました。一日目は山にある動物園で平坦な道がないくらいの所をかなり歩いて、二日目は大人でも驚いてしまいそうに広い公園をさんざん歩いたり、遊具で遊んだり。その日は帰りの電車で寝てしまいそのまま翌日の朝まで起きませんでした。これはやっぱり足が疲れているのでしょうか?私は主人を去年亡くしてから母子家庭なのですが、そのことのストレスから子供の相手を片手間のように(ビデオを見させておきながら相づちだけするとか・・)ダメだと分かっているのにしてしまう事があります。子供は何かの信号を送っているのでしょうか。足はパンツも脱がせて見てみましたがこれといって腫れたところもさわって痛がるところもありませんでした。こういう場合はどこに相談をしていいか分からなかったので、分野が違うかと思いますが不安だったのでペンをとりました。まとまらない文章で失礼いたしました。
東京都 八王子市 N.M
A:なかなか難しい質問です。まずは、本当に足が痛いのかということです。確かに多く歩いたときなどは足が痛くなって当然です。しかし次の瞬間(?)には走り回っていることを考えると、どうも痛みがあるようには思えません。また腫れたりしてもいないようなので、どうも病気ではないようです。
そう考えると一番可能性があるのは、精神的なものかもしれません。2歳前後のこどもは聞き分けもなく、言葉や態度でうまく伝えることもできないため、扱いが一番難しいときです。またわがままが多くなる時期でもあるのです。わがままであればしつけのことも考えて、時には無視することも必要です。メールの内容では、お母さんはちゃんとこどもとの時間をつくってあげているようです。またお母さんがこどもさんを大切にしていることは、十分伝わってきます。お母さんも人間ですからストレスから、いつもこどもだけといかないのは仕方ないことです。安心して下さい、お母さんの対応には問題ありません。こんなメールを送ってくるぐらいですから。遊んできたことが楽しかったから、その反動が出ているかもしれません。いつも遊んでばかりはいられません。恐らく甘えから来るわがままのようです。お母さんも自信をもって、こどもに対処してあげて下さい。くれぐれも甘やかし過ぎないように!!
Q:はじめまして。私の10ヶ月の娘が昨日から発熱し8度8分の熱が続いているのですが、厚着をさせて汗をかかせるようにしてよいのでしょうか、また夏場ですのでエアコンの除湿で28度位
の室温の部屋で寝かせてよいのでしょうか。 乳幼児の発熱時に対して何かアドバイスがありましたら教えてください。
京都府 京都市 TK.K
A:基本的には小児科ミニ知識の発熱についてを参考にして下さい。当院の新聞に載せた発熱のまとめを次に示します。クリニックNEWS平成5年6月の医学マメ知識。他に平成6年3月号もあり、PDFでDownload出来ます。
「お母さん方の心配の一つにいつも挙げられるのが発熱です。今回は発熱について考えてみましょう。
発熱とは一体発熱とは何度以上をいうのでしょうか?
一般的には37.5℃以上を発熱と定義します。体温(平熱)は、乳児期には高く、次第に低下していきます。乳児期では37.5℃、それ以後は37℃までは普通
と考えてください。
なぜ熱がでるのでしょうか?
病気で発熱が起こる場合は、ウイルス(ビールス)、細菌(バイ菌)の熱を出す物質によります。発熱は、このような感染症に対する生体の防御反応と考えられています。
重い病気で高い熱がでるのでしょうか?
病気の重さと熱の高さは比例しません。カゼで40℃の時もあれば、がんや結核で微熱という時もあります。また熱が高いと脳障害が起こる(熱が高いとばかになる)ということも関係ありません。かぜで40℃以上出ても全く心配はありません。脳の病気が原因であれば、脳障害の可能性は出てきます。しかし外来でちゃんと診察を受けていれば問題はありません。
解熱剤は、どんな薬ですか?
まず一番最初に知ってもらいたいことは、解熱剤は病気にはなんの影響も与えず、熱を下げるだけの薬です。また小児の場合、歴史的に見ても副作用が問題となり、大人より使える薬剤があまりありません。以上のことから解熱剤は、必要最低限としたいものです。
解熱剤はどのように使ったらいいのでしょうか?
熱の高さ(=体温計の数字)だけではなるべく使わないようにしたいものです。熱がこどもに悪影響を与えている場合(元気がない、グズって寝つけない、食欲がない等)にその熱の悪影響をとるため使います。一般
的には38.5℃以上で、症状があるときに投与します。こどもは大人と比べて熱に強く、38℃以上でも遊んだり、テレビを見たりしていることを経験しているおかあさんもいっぱいいるはずです。日中おかあさんが手をかけられ、充分な観察が出来れば、解熱剤の必要はありません。むしろ夜間は、こどもを安眠させるため(充分な睡眠は病気の改善に役立ちます)、疲れているおかあさんが休めるため(おかあさんが疲れ倒れれば、こどもにとってこれ以上大変なことはありません)という使い方が必要なときがあります。
熱性痙攣の既往のある場合には、この限りではありません。解熱剤を早めに使うこともやむをえないことでしょう。しかし、起こったことのない痙攣に対して不安を持つことはありません。
突然高い熱が出たらどうしたらいいでしょうか?
こどもは何時熱を出すかわかりません。この記事に書いてあったことを思い出して、あわてないことです。よく症状を観察して、熱だけであれば、解熱剤を投与し様子を見ます。熱の割に、元気がない等の症状が見られた場合には、受診してください。
最後に、発熱は生体に防御反応であるということを、思い出して解熱剤を使いすぎないようにしましょう。」
これ以外のことについてお答えします。発汗の機能が十分でないこどもの場合、厚着や布団をかぶせ過ぎるとうつ熱と言ってかえって熱が高くなることがあります。熱が急に上がって寒けや震える場合には温めて、熱が平衡に達して暑がる様であれば涼しくしてあげるのが基本です。
Q:お忙しいところ、申し訳ございません。昨日で、2才になった男の子です。昨日初喘息様発作をおこし、顔色がわるくなったので、夜間緊急病院につれていきました。ビソルボン、ベネトリン等の吸入(ぽっぽちゃんで)を行い、無事、回復いたしました。当日は初めてのことなので、気管支炎か、喘息かなどの
診断はつきませんでしたが、この子の父親は、未だに完治しきらない喘息です。(時たま、軽い発作がおこるくらいで、コントロールは良好です。)子供には、軽いアトピーもあります。8カ月くらいのアレルギーの検査では、鼻炎のアレルギー反応が(+++)といわれました。食物、ダニなどは(-)でした。今後、喘息に移行しないために、なにか気をつける事がありましたらお教え下さい。
ラッセル音、鼓音とは、どう言った感じの音でしょうか?文の上では、難しい事と思いますが、そんなこと知ってどうするんだ!とおっしゃらずに、(なにを聞いても、近所の小児科医はそんな風に言いますが)よろしければ、お教え下さい。勝手なお願い、よろしくお願いします。
M.S
A:はじめての発作で心配だったのでしょう。発作をはじめて起こした場合、小生もすぐには喘息と診断はしません。しかし家系の中にアレルギー(ましてお父さんが喘息)や本人がアレルギーがあれば喘息が濃厚になります。アレルギーの検査結果
にちょっと疑問があります。一般的なアレルギーの検査では、病名を付けることはできません。もちろん鼻水の検査であれば鼻アレルギーの診断はできます。血液検査では、何かに対するアレルギーがあるかどうかを調べるもので、病気に特有なものではありません。これはアレルギー検査ができる前から、喘息という病気があったことを考えれば納得できるはずです。喘息は体質が関係するものですから何度も繰り返すことと、発作を起こすことで診断します。喘息については小児科ミニ知識の喘息について1.2を参考にして下さい。またQ&A;コーナーの喘息様気管支炎と言われました
も参考にして下さい。アレルギーの体質があれば、だんだん症状が目立って喘息と診断しなければなりません。ただし現在の状態はダニやほこりにアレルギーもないので喘息性気管支炎かもしれません。区別
は今の時点で困難です。また喘息に移行しない方法というのも、今の段階ではありません。
ラッセル音、鼓音についてですが、ラ音は気管が細くなり(小児科ミニ知識等で確認して下さい)そのために気管支で聞こえる音のことです。鼓音と言うのは喘息などには関係ないものだと思います。
親がこどもの病気を理解することは、義務だと思います。食い下がってでも聞いて下さい。それでも話してくれなければ…。後はご想像にお任せします。