Q:只今、6ケ月の女の子なのですが3ケ月頃に、気が付いたのですが右の胸(乳首)にコリコリのようなものがあるのですが左胸にはありません。すぐにでも病院で見てもらった方がよろしいのでしょうか?
奈良県 生駒郡 K.Y
A:実際に見ないとわからないのですが、こういうことは時々あります。母体にいたホルモンの影響で少し乳腺が大きくなり場合があります。全身的な変化がなく、大きさも変わらず赤みや痛みがなければ、様子を見てもよいと思います。
気になれば健診の時でも聞いてみて下さい。
Q:我が家の長男(生後三ヶ月)の後頭部に1円玉大の脱毛を認めます。幼児や学童の円形脱毛症なら心配しないのですが、赤ちゃんの円形脱毛症はきいたこともなく、なにか全身的な病気(アレルギー...etc)との関連はないのかと心配しております。枕でこすれたようなかんじでもなく、その他外傷性のものとは考えられません。このまま放置してよいものか、あるいは専門の先生にみていただいた方がよろしいのでしょうか。お忙しい中誠に恐縮ですがお返事をいただければ幸いです。ちなみに私(父親)は31歳で若はげの傾向です。
富山県 黒部市 M.M
A:3カ月児の円形脱毛症は、珍しいと思います。よく赤ちゃんの場合は後頭部がこすれて、はげていることがあります。はげているいがは、何の変化もありません。しかしよく見ると毛根があります。頭に限らず皮膚が生まれ付きうまく出来ていない場合(先天性皮膚欠損と言います)は毛が生えてきません。しかしその場合は、皮膚が普通
と違うのですぐにわかります。遺伝とは関係ないでしょう。少し様子を見て、心配なら、皮膚科の先生に見てもらって下さい。
Q:私は現在27才で 2才(もうすぐ3才)と4才(なったばっかり)の2人の男の子の母です。病気ではないので恐縮ですが、よろしくおねがいします。2人とも保育園へ預けていますが、上の雄大が すぐどなるし(もっと小さいころから)口が悪く、4才にしてそこまで言うかというほどすごいのです。先日、お友達の家へお泊りに行ったとき(雄大だけで)、おともだちと喧嘩をしていたら「寝ているときに 殺すからな」 と言ったそうです。(寝ているとき というくだりが 恐いですよね)たびたび注意したり、言い聞かせたりしますが いっこうに直る様子はなく ますますエスカレートしていくようでこわいのです。あと、自分の手はよごさず、人にやらすみたいに悪代官のようなことをするようになり、将来いじめにつながるのではないかと心配しています。時期がくれば落ち着くものなのでしょうか・・・・・・愛情不足なのかとも思い反省しています。根はとてもやさしく、弟の面
倒などよく見てくれるのですが、ハイテンションの時など特に どなったり 怒ったり するようです。これからどのように していけばよいのでしょうか?良きアドバイスをお願いします。
神奈川県 横浜市 I
A:確かに一部だけ読むと恐い気がします。しかし大事なのは一つの言葉ではなく、全体の問題です。根はとてもやさしく、弟の面
倒などよく見てくれるのであれば、基本的には問題はなさそうです。知能の部分にも問題はなさそうなので、様子を見てもよいと思います。人は誰でも性格というものがあります。すぐ怒る人もいれば、すぐ泣く人もいます。どちらが正しいのかは言えません。
おともだちと喧嘩をしていたら「寝ているときに 殺すからな」と言ったようですが、覚えた言葉を得意になって言っているのであれば、問題ありません。一人で泊まれる社会性はありそうです。また保育園では、悪い言葉を覚えてくるのは仕方ありません。お家で覚えるわけではないと思います。少し様子を見てよいと思います。身に危険が降り掛かるものでもないので、あまり叱ったり注意したりする必要はありません。大人が注意を向けすぎると、子どもはかえって反応することがあります。知らんふりをして放っておきましょう。欲求不満が、そうさせている可能性があれば、別
の意味で気をつけてあげて下さい。
Q:1ヶ月位まえから、子供の舌が少し白く、皮がふやけている様な感じがありました。子供は全然痛くはないみたいなので、そのままにしておきました。それから、少しの期間は何もなかったので気にしませんでした。また最近、特に朝(寝起き)の時に、舌がけっこう多く(側面
も)白く、皮がふやけた様になりましたので、近所の小児科に連れて行っいたら、「口内炎でしょう」と言われ、塗り薬をもらい、つけていますが全然良くなりません。舌が白くなるのが、特に朝がすごいので小児科に連れて行く時はあまり目立ちません。「ミルクかすがつく」と良く聞きますが、3ヶ月からずっとミルクを飲んでいます。舌にカビが出来るとも聞きますので、小児科の先生に聞いたら「カビの場合は朝だけ白くなることはないです」との事でした。子供は痛みはない様で、離乳食も食べます。少し気になるのか、たまに舌をさわっています。このまま、様子をみていればいいのでしょうか。
神奈川県 横浜市 K.I
A:実際にに拝見していないので、何とも返答に困ります。鵞口瘡といってカンジダによる口内炎もありますが、朝だけということはないのと、他にほっぺたの内側とか唇の裏側などの出きることが多いので、違うと思います。1才ぐらいではあまり見られません。口内炎といわれているようですが、痛みはあるのでしょうか?痛みが無いようでしたら、口内炎は一般
に考えなくてもよいかも知れません。舌には体調によって舌苔(白いもの)が着くこともあります。昔から胃が悪いとそうなるともいわれていますが、はっきりした原因はわからないこともあります。体調など問題がなければ、もう少し様子を見ていいかも知れません。気になれば、もう一度受診して下さい。
Q:抗生物質はたくさんの種類がありますが、一般にどのように使い分けているのか教えて頂けないでしょうか。マクロライド系、セフェム系、βラクタム等々、特にセフェム系はたくさんありますね。それぞれどのような特徴をもっているのでしょうか。各々抗菌スペクトルが違うのでその特徴を生かして使う、ということになるにしても、単なる風邪では菌の同定は行いませんから、何に感染されているかはわかりませんよね。一般
的に先生はどのように薬を選択していらっしゃるのでしょうか。もう一つは、セフェム系抗生物質についてなのですが、私の認識ではMRSA感染の予防という観点から第一選択薬は第一・第二世代だと思っているのですが、そんなことはないのでしょうか。また、効能を持っている薬剤が他にあるにもかかわらす、効能のない疾患に投与すること(要するに適用外使用)も有り得るのでしょうか。といいますのは、娘が肺炎で入院した時に、肺炎の効能を持っていない第三世代のセフェム系抗生物質を投与されていたものですから。第三世代のセフェム系抗生物質であるなら、肺炎の効能を持っている第三世代のセフェム系抗生物質が他にもたくさんあるにもかかわらず。娘の場合、入院した日の朝から熱は出ていませんでした。又、恐らくウイルス性の肺炎だろうといわれていました(ウイルス性では抗生物質はききませんよね。)。担当の先生にお聞きしても要領を得た返事を頂くことはできず、うやむやなままになってしまいました。肺炎も無事治ったので、なにも今更ほじくりかえす必要は無いのかもしれませんが、この先同じ病院に又かかることもあるかと思い、今後の為にもお教え頂ければうれしいのですが。
神奈川県 川崎市 S.Y
A:よく勉強なさっているようで、感心しました。確かにおっしゃるとおりだと思います。もともとの抗生物質の使い方は、菌を同定してその感受性にあったものを使うのが原則です。この話をすると、今度は風邪に抗生物質が必要かということにまで言及しなければなりません。もちろん風邪の大部分はウイルスによるものなので、抗生物質は必要ありません。しかし外来初診時においてそのすべてを区別
することは困難です。またウイルスの合併症ととしての細菌感染も否定は出来ません。やはり発熱がある場合には使用せざるを得ないのが現状です。突発性発疹などで明らかな場合には、使用しないこともあります。検査(大人では安易にされているようですが)をして、結果
を見てということもありますが子どもでは発熱の割合が高く、採血の難しさもあり、またコスト的な面
でも簡単には行いません。実際には熱が4〜5日以上続いたり特別な病気が疑われる場合には、検査を行います。抗生物質の選択の要素の大きな部分には、コンプライアンス(服用の確実さ)が関係してきます。小児科の場合は特に味が問題で、苦ければ飲んでくれません。マクロライド系はその代表です。小児科としては、飲みやすさからセフェム系を選択することが多いのです。
抗生物質の選択の条件の一つは、抗菌力と耐性菌に対する効果です。一般的には、第一世代でよいと思います。また世代にはそれぞれの特徴があります。第2世代ではグラム陽性菌に対する抗菌力が弱いとか、第3世代は耐性菌にも強いとか様々な特徴があります。ただしMRSAの発生又は増加に関しては、第3世代セフェムの発売の時期との関係が指摘されています。但し耐性獲得というかMRSAの増加に対しては、長期投与ということが問題になってきます。しかし小児科の場合は、投与期間は短期間となるので外来での投与ではあまり問題はないと思います。私も前の病院でMRSAの感染対策委員をしていましたが、一次第3世代の使用を見合せようとの動きがありました。結局落ち着いたのは、第3世代で救われる患者さんも実際には多いので使用制限は必要ないということでした。つまり適応を考えて、理論的裏付けがあれば使うことは止むを得ないと思います。もちろん乱用は避けなければなりませんが。問題となっているのは、やはり漫然とした長期投与です。
保険適用というのも問題です。これは必ずしも医学的な部分だけで判断されたものではありません。大事なのは感受性と組織への移行です。実際にも病院(新生児)では、このような使い方もあったわけです。その薬しか感受性がなく、理論的(実験も含めて)に、目的となる組織に対する移行が十分であれば、実際には使用します。
娘が肺炎で入院した時に、肺炎の効能を持っていない第三世代のセフェム系抗生物質を投与されていたものですから。第三世代のセフェム系抗生
物質であるなら、肺炎の効能を持っている第三世代のセフェム系抗生物質が他にも
たくさんあるにもかかわらず。という点に対しては これは個人的な問題にもなるかも知れませんので、コメントは差し控えさせて下さい。