Q: この1月に女の子(二人目)が産まれたのですが、産後の1日後に発熱し、抗生物質の投与やその検査の過程でMRSAが検出されたり、先天代謝異常の検査で再検査(甲状腺関係の値が基準値をオーバー)したりと、次々にいろいろでてきていささか心配しています。中でも、心臓が収縮するときに雑音がでるとかで、精密検査を受けました。結果
は肺動脈の入り口の弁が少し狭いとのことで、特に心配はないが、一月後にまた検査(簡単な診察)をしようとのことです。いずれの検査や処置でも「心配ないから」という医師からの心遣いの言葉がでるのですが、やはり親としては心配です。母乳もよく飲むし、泣き声も元気です。また、体重の増え方も良好とのことで、安心もしているのですが、心臓の件で再検査(経過観察)というのが気がかりです。いろいろあったので、担当医につっこんだことを聞くのも気後れする部分もあり、質問させていただきます。
1.新生児の心雑音の発生の頻度
2.経過観察の場合、どの程度の割合で治療の必要がなくなるのか、またそれがわかるのがいつ頃なのか。
お忙しい中とは思いますが、よろしくお願いします。また、このようなページを開設していただき、特に身近に専門医のいない田舎に住むものにとっては、心より感謝いたします。
島根県邑智郡 S.F
A:1.先天性の心疾患の割合は0.5%前後と言われています。しかし心雑音となるともっと多いと思います。心雑音には病的なものと、無害性といって心配ないものも含まれます。
2.なかなか難しい質問です。経度の肺動脈狭窄は自然経過を見ていてもよいと思います。臨床症状もなく元気そうですから、心配ないと思います。返事はこの程度です。程度がわからないので、経過はしっかり見てもらって下さい。最後は、やはり診断してもらった先生に突っ込んで聞くしかないと思います。
Q:お忙しいところ、申し訳ありませんがインフルエンザの予防接種についてお尋ねいたします。小1のこどもがおりますが、インフルエンザの予防接種は効果
があるでしょうか?もし接種するとしたら、どの時期に、またどこで受けたらよいのでしょうか?仙台市内にありますか。
仙台市太白区 Y.T
A:老人施設でのインフルエンザが問題になって以来、予防接種に関心が高まってきました。任意接種となってから、接種されなくなっています。今(今年)のワクチンにはA香港型も含まれています。ウイルスの変異があるため効果
は100%ではありませんが、予防効果や重症化の阻止には効果があると思います。これからの流行ということもあるので、希望であればなるべく早く接種したほうがいいでしょう。開業医でも接種しているところもあります。(当院でも)1〜4週間隔で2回の接種が必要で、料金は自費になります。かかりつけの先生に問いあわせてもいいでしょう。
Q:夜中の授乳についてお伺いします。6ヶ月になる男の子がいますが、昼間の授乳は離乳食も2回と、4時間おきの母乳と比較的落ち着いているのですが、夜中は2時間、ひどいときは1時間と小刻みに泣いて欲しがります。そのたびにオッパイを咥えさせているのですが、そのたびによく飲んでいるみたいでこのままでは、飲ませすぎにならないか心配です。ちなみに出生時の体重は3560グラムで、今は8500グラム」です。
京都市山科区 M.T
A:おっぱいは量が書いていないので母乳かと思います。6カ月頃になると夜泣きの始まりみたいで、夜中に何度も起きて泣いて、母乳を与えることになります。日中は4時間毎で満足しているのですから、夜中に1〜2時間毎ではいっぱい飲んでいると思えません。恐らく目が覚めてまたはうつろな状態で、おっぱいを少し飲んでいるだけなのでしょう。
飲ませ過ぎと心配しているようですが、減らすことが可能と思いますか?理性がある大人がダイエットに努力しても、途中で挫折してしまいます。理性のない子供であれば、泣かせる以外に方法はありません。お腹が空いて泣いている子供を目の前にして、「あなたは飲み過ぎだから」と言って飲ませないでいる親はいません。飲ませ過ぎ、太り過ぎ(体重だけでは判断できません)より大切なものがあると考えて下さい。大切なものは精神の安定です。ひもじい思いをして育つことは良くないのはおわかりでしょう。今は特に母乳の場合は制限はしません。もっと動くようになれば、体重は増えなくなります。心配しないで飲ませてあげて下さい。
Q:初めてメールさせていただきます。5歳になる女の子なのですが、耳が弱く風邪をひいたり疲れたりすると中耳炎になります。実は私が幼い頃やはり耳が弱く小学校の中学年まで耳鼻科通
いでした。私が心配しているのは、中耳炎になると<炎症を止める>〜<聴力を復活させる>までの間約1ヶ月以上かかりそのずーーーと抗生物質を飲み続けなければならないことです。なんとなく薬を飲み続けるというのは抵抗があり、しかし医者は飲みなさい!(当たり前ですが)というので心配です。何が心配かというと薬の副作用です。また副作用まではいかなくとも抵抗力が弱まるとか・・・・その辺のところ実際どうなのでしょうか?教えていただけるとうれしいです。また、中耳炎になりにくくするにはどうしたらよいでしょうか?よきアドバイスをお願いいたします。
T.S
A:実際に拝見していないので一般論と思って下さい。中耳炎で急性化膿性中耳炎で、耳痛や耳だれがあるような場合には、もちろん抗生物質による治療が必要です。放っておくと難聴などの原因になることもあります。但し1カ月間も抗生物質が必要かどうかは、少し疑問です。多くは1週間前後で治るものと思いますが?しかし、これは主治医が判断するので、何ともいえません。中耳炎でも滲出性中耳炎というものもあり、この病気の場合は必ずしも抗生剤は必要ではありません(必要といっている先生もいますが)。化膿性中耳炎で治りが悪い場合には抗生物質が長期にわたることもあります。この場合には、副作用などは考えずにしっかり直すことを考えて下さい。どんなくするりにも副作用がありますが、使う医師は病気と副作用を秤にかけて投与しています。抵抗力が弱まることはないと思って下さい。実際には、ほんとに長期間必要かどうかというだけです。
中耳炎は風邪が引き金になって、喉や鼻の中の細菌が耳管を通って中耳に達し炎症を起こすものです。風邪を予防することが大切です。しかし予防することの困難なことは、百も承知です。「風邪をひかせないようにしなさい」というアドバイスは、最も無責任なものです。外に行けば、友達と遊べば、幼稚園に行けば風邪がうつる可能性があります。だからといって外に出さずガラスの箱に飾っておくわけにはいきません。中耳炎になりやすさは、個人差もありますが大人になると起こりにくくなります。顔の構造なども関係しているのです。小児科からのアドバイスとすれば、風邪をひいたら早めに治療する、外から帰ったら手洗い、うがいを励行するです。一度かかりつけの小児科医に相談してみるといいかも知れません。
Q:2歳4ヶ月の男の子のことで質問します。突然、体温低下で、呼吸困難をおこし意識低下に陥ることが今まで3回あり病院で調べても原因が分からず今回は、低血糖ということですが、その原因もなぜなったのかわからない状態です、そちらの病院にも、そういった症例は、ありますか?又アトピーと気管支喘息を持っている子です。よろしくお願いします。
東京都足立区 M.I
A:例えば、ケトン性低血糖症という病気はあります。低血糖になる原因はわかっていないのですが、風邪や体調が悪い時にそれが引きがねとなって低血糖を起こします。症状は、嘔吐をすることが多く、程度が強ければ意識が低下し、点滴の針を刺しても動かないことがあります。軽ければもうろうとしている程度のこともあります。尿検査をすると尿にケトン体というものが出ています。しかし呼吸困難を起こすことはあまりありません。お子さんがこれに当てはまるかどうかはわかりませんが、症状からはちょっと気になります。他の病気の可能性もあると思いますが、検査で何も出ていないので推測のしようがありません。一般
論からはもう少し検査をしてみることも必要かも知れません。どこまで検査しているか不明ですが、もう一度相談してみることが良いかも知れません。
アレルギーを持っているとすれば、何かに対するアレルギー反応ということも考えられます。呼吸困難や意識障害は強い反応で起こることもあります。皮膚の症状が出ることもあるのですが。
開業の先生に見てもらっているなら、大きい病院を受診することも考えて下さい。(本当はあまり言いたくはありませんが)。データがはっきりせず、詳しい症状もわかりませんのでこの程度のアドバイスで勘弁して下さい。