Q:1歳2ヶ月の女の子です。一ヶ月前に、右手の親指の第一関節が曲がったまま伸びないことに気づきました。すぐに大学病院で診ていただいたら、骨には異常がなく、おしゃぶりが原因のようなのでよくマッサージをするようにといわれました。一ヶ月後もう一度診せに行くと、今度は別
の医者が、腱鞘炎の様なので薬をつけなさいと言い、塗り薬をくれました。少し不安になり町の整形外科に行くと、今度は強直拇指と診察され、手術をしなければならないかもしれないといわれ、一ヶ月後にもう一度診察に来るように言われました。どのようにしたらよいのでしょうか。また、強直拇指について教えてください。
山梨県甲府市 T.N
A:専門家ではないので一般的なことを答えます。1カ月前までは気づいていなかった(無かった)訳ですから、それ以後の変化ということになります。特に思い当たる外傷が無く、骨には異常が無かったということですから骨折ではないはずです。であれば腱の問題だと思います。腱鞘炎などでも長く続くと、薬物療法では効果
がなく手術ということもあるようです。拘縮という言葉はありますが強直母指という言葉は、調べた範囲ではありませんでした。しかし文字の意味のように、母指が固まったようになって動かなくなることをいうのだと思います。一つの病名ではなく、一群の状態をさし原因にはいろいろあるい思います。動かないままの場合は、もう一度見てもらってください。大きい総合病院などの整形外科では、手を専門にしている先生もいるはずです。どうしても心配な場合には専門の先生を受診することも良いかも知れません。
Q:生後1ヶ月の赤ちゃんですが、母乳と人工乳と両方使っています。最近便秘気味で3日くらいでません。
また顔中に小さな発疹があり、武田薬品のアンダ−ム軟膏を塗ったらよけいひどくなりました。便秘と発疹とは関係ないと思いますが、それぞれどう対処したらいいのでしょうか。特に発疹についてはアトピ−とかだったらと心配です。
T.T
A:便通というのも個人差があって、1日何回も出る子もいれば、3〜4日に1回という子もいます。排便の目的は、飲んだり食べたりしたかすを出せればいいのです。今の状況であれば、苦しがるようなことが無ければ、お腹のマッサージや綿棒による刺激程度で、少し様子を見てよいでしょう。発疹は実際に見ないとわかりませんが、新生児の中毒疹と言って特有なものがあります。この場合は、清潔にして様子を見ることによってほとんど治ってしまいます。余計なものは、余り塗らないほうがいいかも知れません。アトピー性皮膚炎を心配する親御さんが多いのですが、アレルギーの反応が顔だけに起こるということはありません。今の時点ではアトピー性皮膚炎を考える必要はありません。様子を見ていいと思います。発疹が治りにくい場合や広がる場合には、かかりつけの先生に相談して下さい。
Q:娘は、1歳3ヶ月になるのですが、つたい歩きはしますが、手を放しては歩けません
。さらにハイハイも座った状態のまま、手だけを使って前に進むというように少し変わっています。それで、心配になり、かかりつけの小児科で診察を受けましたが、そのときに、shuffling
baby(日本語では、「いざり」というそうです)であると言われました。その場で簡単な説明は受けましたが、原因はまだ解明されていないとのことで
す。ただ、この状態の子は、どちらかというと、歩き始めるのが遅い傾向にあると聞
きました。そこで、ご相談なのですがshuffling babyについて、もう少し詳しく知りたいと思います。何か、具体的な情報(できれば、同じような症状の子供が、その後どのように成長していったか.また何人に1人くらいの割合で存在するのか等)をご存知でしたら、教えていただきたいのですが。
よろしくお願いいたします。.
東京都 江戸川区 S.I
A:詳しくはありませんが参考にしてください。首の座り・お座りなどは普通に発達しますが、その後つかまり立ち・伝い歩き・歩行などが遅れるため、いざって移動するためshuffling
baby(いざりっ子)とよばれます。その原因については、未だに解っていません。足の筋肉のトーヌス(緊張)が低下している以外には特に問題はありません。1才6カ月〜2才程度で歩くようになるはずです。このように呼ばれるこどもは神経的な異常はなく、知能も正常です。但し、中には病気(脳や筋肉)の子どもが混じっていますが、しっかり経過を見ていてもらえば、大丈夫だと思います。実際の頻度や具体例については、情報がありません。参考になれば幸いです。
Q:5歳の男の子です。日本脳炎の予防接種についてお聞きしたいのです。1期の二回目をしてから、1年5ヶ月たってしまいました。今から2期をしても、免疫はついているのでしょうか。アドバイスをお願いします。
大阪府池田市 Y.I
A:日本脳炎の予防接種は、1期(2回接種)の後1年で追加ということになっています。しかしこの期間は、厳密なものではありません。1年5カ月は全く問題ありませんので、追加接種を受けて下さい。しかし仙台では原則として5〜7月の接種です。今でも接種してもらえるところがあるといいのですが?かかりつけの先生か保健所に問い合わせてみて下さい。
Q:4歳の男の子なのですが、2歳の頃から陰茎の付け根から上へ2、3センチの深さ1センチ程度のところが痛いと言います。その都度、病院へ行くのですが、特に原因が特定されません。頻度は一定しませんが、平均すると2、3カ月に一回程度です。一度痛がると二、三日は頻繁に痛がることが多いようです。痛みは、その時にはかなり痛そうで30分程度続きます。しかし直ればけろっとしています。病院では、触診や超音波を用いた検査をしていただきましたが、特に以上は見つかりませんでした。先生によっては、精神的なもの(甘え?)ではないかとおっしゃる方もいらっしゃいました。親としては、痛みが生じるときとその前の状況(つまりしかったとか何か本人に不愉快なことがあったとか)との間に相関を見いだせずにおります。痛がる部分は腹筋と膀胱くらいだと思いますが、このような限られた痛みを繰り返すことがあるのでしょうか?また、このまま様子を見ていて、後で何か問題を生じる可能性はないのでしょうか?本人はとにかく痛みを実際に感じているようですので、これを取り除いてやりたいと思いますが、どのような手段があるのでしょうか?また、他の検査法方がありましたら、どのように先生にお願いすればよろしいのでしょうか?
お忙しいところ、申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
茨城県守谷町 W.K
A:ちょっと心配なことかと思います。年齢的には、痛みの訴えが十分ではないこともあります。“痛がる部分は腹筋と膀胱くらいだと思いますが”とありますが果
たしてこの場所なのでしょうか?しかしこの場所で痛がるとしたら、筋肉か膀胱か腸ということなります。腹筋と膀胱でこれだけの痛みが来る可能性、まして治ってしまうところっとしているという点からもどうも違うように思えます。後は腸ですが、これだとすれば便秘か何かで一時的に痛がって後はけろっとしているということも考えられます。場所は違います(こどもの訴えの問題として)が、俗にいう成長痛も痛み方が激しいにもかかわらず、落ち着くとけろっとして跳ね回ります。痛む場所は下肢が多いのです。
ただ長く続いているにもかかわらず、病状(頻度や程度)に進行はないようですから基本的に悪い病気ではなさそうです。また精神的なものと言う扱いは、違うと思います。(患者さんも見ていないのに申し訳ありません)確かに精神的なもの(甘え、拒否等)でも痛みを訴えることがあります。しかし親が見ても痛がる程というのはこの年齢では考えにくいものです。学齢期になれば別
です。
はっきり言って診断はかなり難しいかも知れません。というのも痛む場所によって専門の先生が変わってきます。残されている検査とすれば、CT、MRI(放射線や磁力線によって体の輪切りの写
真が撮れます)などがあります。果たしてこの適応があるかは、かかりつけの先生に判断していただくしかありません。どうしても心配なら、相談してみるのもよいでしょう。