Q:こんにちは私は1ヶ月になる一児の父親です。この子は6月18日に生まれ、本日7月23日に1ヶ月検診を受けたのですが、ガスリー検査の結果
が陽性のようなので再検査になりました。私は同席しなかったため説明は聞いていないのですが、妻の話ですと、先天性代謝異常等の検査であるといわれたそうです。また検査時の体調によって陽性反応が出ることもあるということで再検査ということになりました。すみませんがガスリー検査が陽性であるということはどのような状態なのかお教え願います。お忙しいと思いますが不安なため早めに連絡をお願いします。またこのような場を設けていただきましてありがとうございます。これからも私のようなもののために頑張ってください。
千葉県千葉市 H.N
A:ガスリー検査は、先天性の代謝異常症を早期に見つけるために行われています。現在は7種類で、フェニールケトン尿症、ヒスチジン血症、メープルシロップ尿症、ホモシスチン尿症、ガラクトース血症、クレチン症、先天性副腎過形成です。これらの病気は、早期に発見すれば治療法が確立しているものです。発見率は、7,000〜200,000人に一人の割合です(珍しいものなのです)。早期に発見すれば、治療法が確立され、後の障害などが防げるのです。このようなものですから、発見率を高くするため基準を緩く設定してあります。そのため正常な子供でも、ひっかかることがあります。どの疾患の検査がひっかかったのか不明ですが、再検査程度であれば大きな異常ではなさそうです。異常が強い場合(病気の疑いが大きい場合)は、すぐ大きな病院を紹介されて、検査されるはずです。ともかく再検査の結果
を待ってみてください。あんまり心配しないでいいでしょう。時々ひっかかる児もいますから。
Q:乳幼児<8か月>の夏の下痢についてお尋ねします。今、8か月ですがここの所下痢気味です。機嫌も良く、食欲もあるのですが、便の回数と形状が下痢気味なのです。暑さもあり水分補給の回数も量
も多いので便が緩くなるのでしょうか。一応心配なので、小児科で見て貰って、下痢止めを貰ってきたのですが、薬を飲んでいるときは便の回数も形状も普通
に戻るのですが、薬を止めるとまた下痢気味に戻ります。O-157のこともあり何かと不安なのですが、このまま様子を見た方がよいのか、また小児科にいって薬を出して貰って下痢を完全に治した方がよいのでしょうか?また、下痢の時の注意事項がありましたら教えてください。よろしくお願いいたします。
東京都 Y.O
A:便の状態だけでは、判断が出来ない場合があります。基本的には全身状態が良好で哺乳力もよく、失われる水分量
(下痢の回数と量)が少なければ問題ないと思ってください。下痢の原因は解からないことが多いのですが、多くは、感染(ウイルスのことが多いようです)によるものです。自然に治ってしまう場合もありますので、様子を見ていいと思います。O-157はで、下痢止めはのまないほうがいいと言われています。体が自然に排泄する防御反応を押さえるためとされています。もちろん今の症状からは、O157の心配はなさそうです。水分補給の回数も量
も多いので便が緩くなると言うことは、あまり考えなくてもいいでしょう。そうだとすると日本中夏になると下痢だらけになってしまいます。
下痢の話は、当ホームページの小児科ミニ知識の中にあります。参考にしてください。
Q:女の子、5歳8ヶ月、痩せ型、幼稚園では前から2番めです。2ー3日に一度ずつ関節が痛いといいます。痛むのは晩御飯から寝る前にかけてです。時々夜中にも、痛いといって起きることがあります。場所的には、膝の関節・足首の関節・肘の関節等です。保健所の相談の時に話してみたら、翌日に同じところが痛まなければ心配ないでしょうといわれました。翌日に同じところが痛むことは無いのですが、心配です。一般
的にこんなものでしょうか?。よろしくお願いします。
三重県鈴鹿郡関町 H.S
A:幼稚園前後から、足を痛がるお子さんはよくいます。多くは、俗に成長痛と言われるもので、はっきりした原因は解かっていません。おそらくその類ではないでしょうか?成長痛とよばれるものも夜間に痛むことが多く、時には激痛のようですが、翌日になると何事もなかったかのようにケロッとしています。関節や骨の病気であれば、翌日にもなんらかの症状が残るはずで、また同じところを繰り返して痛がる筈です。そこは注意してください。今の状況なら、様子を見てもよいでしょう。
Q:10ヶ月の男児です。3ヶ月前に気が付いたのですが、左右後頭部、左首、右耳の後ろ、左脇の下にくりくりしたものがあります。平べったい感じで大きさは5ミリ位
、押してみると柔かく「くりくり」と位置が定まりません。痛がる様子も発熱も無く元気なので放置していますが、色々な所にあるので心配です。発見後3ヶ月経ちますか、大きくも小さくもなりません。
静岡県浜松市 N.W
A:そのくりくりしたものは、リンパ腺でしょう。お父さんやお母さんも注意深く触れると腋の下や足の付け根に触れるはずです。名前が腺ですから、触れるのは当たり前で、気にすることはありません。もちろん風邪やその他で大きくなることもあります。ウイルスや細菌を取り込んで戦っているのです。今の状態では、心配ないようです。大きさが、明らかに大きくなるとか赤くなったり触ると痛がったりする場合は、かかりつけの先生に相談してください。
Q:さて9ヶ月の男の子の滲出性中耳炎についてお聞きしたい事があります。最初になったのは、鼻風邪をひいている時(5ヶ月)に東北新幹線で東京−仙台に乗車して、泣きやまず機嫌が悪いので小児科を受診すると中耳炎ではと診断され、耳鼻科にかかると滲出性中耳炎の診断を受けました。その時、これは体質だから10才くらいで骨格がしっかりするまで治らない。鼻の奥も耳の奥も毛細血管が紫色で先天的に血の巡りが
悪いので冬のたびに、1ヶ月に2−3度、風邪をひくと直りがわるく中耳炎をくりかえすでしょう。といわれました。そしてこういう体質のこは飛行機や新幹線(特に東北新幹線はトンネルが多くスピードが速い)など気圧の変化が激しい乗り物は乗らないようにとの指示でした。結局耳抜きがうまくできないし耳管も細いから、滲出液がたまるという事だと思いますがやはり乗り物は控えたほうがいいのでしょうか?
そうすると鼻が詰まっている時、口でおもいっきり吸ってあげるのは耳に負担がかかるということにもなるのですか?(鼻がとおるし耳抜きの代わりになっていいのかな?)よろしくお願いします。
宮城県仙台市 Y.D
A:滲出性中耳炎は、従来は単なる耳管の通気障害と考えられていましたが、様々な要因が関係しているようで完全な原因究明にはいたっていません。しかし主な原因は、通
気障害なので、風邪や、アレルギー性鼻炎などで悪くなります。小児では顔面の発育上、鼻腔や時間がつまりやすいため、多くのこどもに滲出性中耳炎の傾向があると言われています。しかしほとんどは8〜10才ぐらいまでには見られなくなります。厳密にいうと今回のエピソード、必ず滲出性中耳炎が原因とはいえないかもしれません。単純に風邪気味で耳管の働きが悪く気圧の調整が出来なかったためだけかもしれませんし、全く別
の原因かもしれません。ほとんどのこどもは、上記のような要因で、滲出性中耳炎の傾向があるのです。だからあまり神経質にならなくてもかまわないと思ってください。こどもを飛行機や新幹線、自動車にのせるのは、必要があるからです。またいつまで乗せないかを考えると本当になにも出来なくなってしまいます。普通
にして観察してみてください。次の問題なければ大丈夫、と言うぐらいに!鼻がつまって苦しいときには、吸ってあげることも必要です。但し、おもいっきりは必要ないでしょう。耳抜きになるほど、効果
はないと思いますが。