かわむら こども クリニック NEWS 平成14年 8月号
全英オープンゴルフ
先月のサッカーに続き、今月もスポーツの話題を。読者の多くはお母さん方です。あまり興味がないことかもしれませんが、ゴルフの話です。
7月18日から21日まで、ミアフィールドで、第131回全英オープンが開催されました。131回というのは、当たり前ですが何と130年以上も続いているということです。これだけでも、すごいことですが。当然のことながら、世界中のゴルフの大会でも最も古く、権威があるものです。プロゴルファーであれば、全英オープンでの優勝は最高の栄誉となるのです。地元イギリス始め、ヨーロッパ、アメリカそして日本と、世界各国から参加者が集まってきます。
そもそもゴルフの起源とは、何でしょう。いくつかの説があり定まっていませんが、凍結した湖などで球状のものを木製の杖で打っていたオランダの球戯、スコットランドの牧場で牧童たちが始めた遊びが起源とされています。イギリスの古いゴルフ場の中には、牧場がそのままというもの(もちろん多少は変えてありますが)もあります。たくさんの雑草が生い茂り、牧畜たちを嵐や風から守るための壕(くぼ地:バンカー)、日本の整備されたゴルフ場とは、違う雰囲気です。今年全英オープンが開催されたゴルフ場も、まさに牧草地のようです。
医者は、みんなゴルフをすると思っていますか?。もちろん、院長もゴルフをします。ゴルフ歴は15年になります。しかし、のめり込み方が足りないためか、なかなか上手くなりません。ある日突然、上手くなりたいと思い練習に励むのですが、続きません。上手くなるには、続けることが一番と思っているのですが。練習もしなくなり意欲も失せてくると、外で運動ができるだけでいいやと思うようになってしまいます。そう考えるようになると、またまたスコアが悪くなります。ストレス解消で行っているゴルフが、ストレスになってしまうこともあります。自宅とクリニックが同じで、ほとんど歩かないものにとっては、月1〜2回のよい空気を吸い歩くことも健康にとって大事な一つかもしれません。上手くもならず、下手にもならず(?)ゴルフを続けていく理由は、そんなところにあるのかもしれません。鼻のてっぺんが赤くて、左手の色が白いときには、ゴルフに行ってきた証拠です。「先生、スコアは?」なんて、決して聞かないで下さいね。
ところで、今年の全英オープンで日本選手が活躍しました。テレビCMの「今日も一日、ブイッと行こう」で有名な丸山茂樹選手です。このCMに出ている人(まるちゃん)といえば、ゴルフをしない皆さんも御存知ですよね。初日は4位タイで、全ての点で一緒に回ったタイガー・ウッズ(この名前も聞いたことありますよね)を圧倒していました。その後、2日目は1位タイ、3日目は3位タイとなり、最終日へと進みました。3日目の天候は始めのうちは比較的穏やかでしたが、途中から雨風強くなり丸山選手がスタートするころには、真冬の嵐のまっただ中と言う情況でした。解説者も、外に立っていられないと弱音を吐くほどでした。さすがの丸山選手も大きく崩れ、自然との戦いを目の当たりに見せつけられました。最終日、一時は単独1位になったのですが、残念がら結果的には5位タイで終わってしまいました。それでも、すごい快挙には、違いありません。
W杯サッカーといい、全英オープンといい、メジャーリーグといい、海外で活躍する若者たちが多くなっています。従来の日本人の気質は、几帳面で真面目だけれども、国際舞台などの緊張する場面ではなかなか能力が発揮できないといわれてきました。変なところで、我々もごく自然に納得していたのかもしれません。若者たちのマナー、言葉遣い、考え方の中には、多くの問題が存在していることは事実です。年をとると(自分もそうですが)、最近の若い者はという言葉が出てきます。しかし、今までの我々の時代にはなかった、新しいもの強いものが今の若者たちにはあるようです。若者たちの悪い面ばかりが強調されがちですが、よい面もたくさんあることも認識したいと思っています。
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