かわむら こども クリニック NEWS 平成18年 1月号
新しい年に向けて-2006-
毎年恒例ですが、新しい年に向けてと題して、昨年の出来事を振り返ってみます。
悲惨な事件や事故には毎年のように遭遇しますが、4月25日に死者107人を出したJR福知山線脱線事故は、近年では最も衝撃を受けた事故でした。運転士の進入速度超過が原因と考えられていますが、背景に関しての充分な解明は為されていません。12月25日に死者5人を出した山形県庄内町のJR羽越線特急転覆事故も、まさかという思いでテレビにくぎ付けになりました。一日も早い原因究明と、お亡くなりになられた方々の御冥福を心よりお祈りいたします。
子どもの悲惨な事件も続きました。11月22日の広島小1女児殺害事件では、ペルー国籍の犯人が逮捕されました。その事件を模倣したかのような栃木小1女児殺害事件が12月1日に起こりましたが、手がかりも無いまま未だ解決の気配すらありません。入学したばかりの女の子という、弱い立場の子どもを狙ったこと、わいせつ目的であること、残忍な殺害方法から、人間の行為とは思えません。充分な防止策が講じられることと、一日も早く犯人が捕まることを願ってやみません。
マンションなどの耐震データ偽造問題も、大きな社会問題になりました。危険なマンションから出るに出れない方々の気持ちを考えると、本当に大変なことと思います。社会の中には不安の芽は一杯あります。少なくても衣食住に関しては安心できること、行政がしっかりコントロールする責任があるでしょう。
新年早々悪い話ばかりで申し訳ありません。当院の話題に少し目を向けてみましょう。
丁度1年前になりますが、仙台放送スーパーニュースの“今年にかける”のコーナーで「患者に学ぶ ある小児科医の試み」として紹介されました。時々待合室のテレビでも流していますが、なかなかよくまとめられた内容になっていました。3月には茨城県小児科医会に招かれ、教育講演を担当しました。7月には小児科ミニ知識のアクセス数が100万件を越え、8月には読売新聞の“異才面談”で「母親の不安解消したい-HP開設、アクセス100万件に-」カラー写真とともに6段抜きで紹介されました。また、同じ8月に眼科の医療関係向けの雑誌で『お母さんクラブ』の活動が紹介されました。11月には“子育て応援団 すこやか2005”が開催され、子育てセミナーを担当しました。トークショーのようで、時々待合室で放映されています。12月には“Mixサラダ”(キャベツが発行している情報誌)で、HPが紹介されました。月刊誌の“ホスピタウン”(日本医療企画: 6日発売)の「実績を誇る医師たち」、こどもの病気・50人の名医の一人として掲載の予定です。
1993年6月に創刊した「かわむらこどもクリニックNEWS」が、お陰様で150号を迎えることが出来ました。時には発行を中止しようという思いに駆られたこともありましたが、多くの愛読者の方々に支えられてここまで続けることが出来ました。院内報、HP、お母さんクラブなど、全ての活動が多くの方々に支えられていることを、また改めて感じることが出来ました。本当にありがとうございます。
当院も2月20日で、お陰様で13年になります。毎年“漫然と同じことの繰り返しでは、進歩がありません。”と書いています。これから、また何か新しいことが出来るか、性懲りもなく考えているところです。お母さんたちもこどもたちのため、何か一つ新しいことに挑戦してみましょう。新しいことが出来なくても、一つ一つの小さな積み重ねの大切さも大事にしたいことです。子どもたちを取り巻く環境は必ずしも良好ではありません。今年は皆さんにとっても自分にとっても、ますますよい年になることを願っています。
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