かわむら こども クリニック NEWS  平成14年12月号


新しい年に向けて2003

 毎年恒例ですが、新しい年に向けてと題して昨年を振り返ってみます。昨年は怪我や病気もなく、スタッフの移動もなく安定した一年を過ごすことが出来ました。
 昨年の話題の第一は、出版でした。「小児科医がやさしく教える 赤ちゃん・こどもの病気」をPHP研究所から4月に出版することが出来ました。お買い求めいただいた方も多いと思います。本当にありがとうございました。50才の一つの区切りとして出版できたことは夢のようです。平成13年11月号(100号)に、「生きてきた証」という記事を載せました。100号記念誌に続き、出版も証の一つだと思っています。開設以来様々な人たちに支えられて、HPも高い評価を得ることが出来るようになりました。この本は皆さんが支えてくれたHPから生まれたと言ってもいいでしょう。HPが無かったら、一生懸命働く町医者の一人に過ぎませんでした。医療従事者は現場で一生懸命働くことは当然で、評価の対象にはなりません。いかにクリニックを離れたところで貢献できるか、それが医師の努めと考えています。その場を与えてくれたのが、インターネットなのです。
 話題から外れますが、少し出版について触れてみましょう。出版には様々な種類があり、実際には誰でも本を出せるのです。以前に何度か、出版社から引き合いがありました。しかし話を進めていくと、自費出版か半分自費出版みたいなものでした。例えば「1000部出版するのに○○万円かかります。半分負担していただければ。」という具合です。目立ちたがり屋としては、「半分位の負担で本が出せるなら」と思ったこともありました。しかしHPの開設、更新、医療相談の返事等で、自分の時間を多く割いているにもかかわらず、また出版費用を負担する。何かむなしい気がして、断り続けていました。今回は純粋に依頼出版で、本が売れば印税も入るのです。何か作家になった気分です。PHP研究所という大手ということ、初版8,000部(この種の本ではかなり多い方)ということもあり、二つ返事で引き受けました。この本も様々な所で取り上げられ(河北新報、朝日新聞、東北放送、日経ヘルス)、またまた多くの人に支えられていることを実感しました。
 ところで、「日経ヘルス」に出ていること御存知ですか。去年の11月号と2月号の、何と“名医が答える 誌上診療室”で質問に回答しているのです。いつの間に名医になってしまったのでしょうか。こどもの花粉症、カゼをひきやすい、成長痛、インフルエンザの回答しています。2月号は、まだ本屋さんにあるかもしれません。興味があれば、104pに載っています。買わなくとも結構ですが、ご覧になってみてください。小学校、幼稚園、保育園の先生を対象にしている雑誌「月刊健」の1月号ではカゼ・インフルエンザの解説を書きました。一般の人にも役に立ちそうです。待合室に置いておきますので、ご覧になって下さい。また「子連れママの気晴らしマップVol.18」の小児科大特集“子育て支援in小児科”で1/2ページを割いて紹介されています。ここでは紹介はしませんが、医療従事者を対象とした雑誌にも何回も載っています。わざわざ東京から取材に来るのです。本当に有り難いことです。
 HPも順調で、昨年末にはアクセス数が40万件、患者さん専用アドレスに寄せられたメール数は400件を越えています。HPを支えてくれる親御さんやかかりつけの患者さんの支えのお陰と思っています。またクリニック全体を盛り上げてくれるスタッフの協力も大きいものと思っています。本当にありがとうございます。
 いつの間にか、当院も2月20日で、10年になります。毎年“漫然と同じことの繰り返しでは、進歩がありません。”と書いています。10年を一区切りにして、また何か新しいことが出来るか、性懲りもなく考えているところです。お母さんたちもこどもたちのため、何か一つ新しいことに挑戦してみましょう。

クリニック NEWS コーナーに戻る