かわむら こども クリニック NEWS 平成6年5月号
新聞発行奮闘記
当院の新聞も今月号で通算12号となりました。何とか1年間新聞を、休みなく発行することが出来ました。今回は、新聞作りの苦労話について少し書いてみましょう。
新聞をはじめて発行したのは昨年の6月で、当院が開業(2月20日)して、ほぼ3ヶ月のときでした。当院の新聞は、マッキントッシュというパソコンで作っています。もちろんそれまでは、新聞などは作ったこともなく、ゼロからのスタートでした。まずは右も左もわからずの状態で、新聞を作るためのソフト(ページレイアウトソフト)との格闘から始まりました。新聞を作るためのソフトと言っても、自動的に新聞を作ってくれるわけではなく、作った文章や写真等を配置するためのソフトです。
例えば新聞の名称をどうするか、どんなデザインを使うかから始まり、記事はどんなことを書くのか、どんな方向で作っていくのかとう難題のなかでの、新聞作りの始まりでした。それだけでなくソフトを使っているうちに、わからなくなったり、縦書きの新聞を作ろうとしても文字が変になってしまってあきらめたり、せっかく印刷する段階になって印刷が出来なかったり、もう何度途中で挫折しようとしたでしょうか。
しかし、幸いなこともあるものです?何といっても当時は、開業したばかり、仙台市内の病院に居たわけでもなく、突然日立からやって来たこともあって、とてもとても暇な毎日だったのでした。患者さんはちらりほらり、ひとり来てはまたしばらく来ないというそんな状態でした。いくら暇だからといって、外へ買い物に行くわけにもいかず、ずっと新聞作りの連続でした。
そうこうしているうちに、やっとのことで第1号の新聞が完成しました。第1号までのトータルの作成時間は、延べ50時間ぐらいかかったかもしれません。今振り返ってみるとその努力が、やっと最近の新聞で実ってきたかなと感じています。
当院のアンケート集計はまだですが、新聞についても、いろいろアドバイスがありました。読んでみて多かったのは、「字数が多すぎる」、「字が小さい」ということでした。どうしても情報を多くすると字数が増えてしまいます。また現在のプリンター(印刷する機械)の問題で、A4までしか印刷できないのがもう一つの理由です。これについては用紙を大きくし読みやすくするつもりです。しかし今までのものと大きさを変えると、保管しにくくなることもあるためもう少し考えてみます。
当初の新聞発行の目的の一つに、『病院と患者さんたちとのコミュニケーション作り』をあげていました。しかし残念なことに、今までは、病院からの一方的な情報提供だけでした。今回のアンケートのなかに、そのことに触れた方もいます。大新聞と違うわけですから、一方的な情報提供だけでなく、ミニコミ紙のような『かわむらこどもクリニック』を中心とした相互的なコミュニケーション作りをすすめていきたいと考えています。「あげます」「譲ります」「売ります」というわけにはいきませんが(まあ一部は可能ですが)、商用でなく利害の関わらない物については掲載していきたいと思います。サークルや集会の紹介、困っていること、わからないこと等何でも結構ですから、一度問い合わせてみてください。
それから最後にもう一つ、以前から何度もお願いしていますが、ぜひ新聞に投稿をお願いします。今まで12号のうち、2つしかありません。どんなことでも構いませんから(育児苦労話、医療費について、楽しかったこと、不思議な体験等)先生を助けると思って、よろしくお願いします。
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