かわむら こども クリニック NEWS  平成17年10月号


予防接種が変わります2

 8月号に予防接種法の改正についての記事を掲載しました。その後様々な意見が出て、ひょっとして皆さんも判断にお困りかもしれません。もう一度、平成18年4月から施行される新しい予防接種について考えてみましょう。今回は、麻しんと風しんのワクチンについてのみ、解説したいと思います。8月号と一部重複するような記事になることを御了承ください。
 改正の基本は、麻しんと風しんの混合ワクチンになることと、2回接種になることです。
麻しん風しん混合ワクチンの2回の時期
第1期 生後12ヶ月から生後24ヶ月。
第2期 5歳以上7才未満で、小学校入学1年前の日から入学前まで。
 新しいワクチンは来年4月から導入され、混合ワクチンを接種したお子さんのみが2回接種の対象となります。ということは、4月から2回接種が行われるのではなく、第2期は混合ワクチンを受けたお子さんが5才に達する時期(平成23年4月以降)から実施されることになります。
改正の問題点
1. 生後25ヶ月から5才未満は接種できなくなります。
2. 4月前に麻しんや風しんの単独ワクチンを接種したお子さんは、対象外となります。
3. 4月以降単独ワクチンを接種する場合は定期接種ではないため、任意接種の扱い(費用がかかる、副作用の補償が低い)となります。
 このような矛盾点については小児科医会などの団体から厚生労働省に要望書が出されています。
要望の内容
1. 混合ワクチン以外に単独ワクチン接種を認めること。
2. 移行措置として接種時期を90ヶ月までのばすこと。などです。
現時点では、要望は受け入れられると考えています。我々小児科医も、子どもたちに不利益なることに関しては戦っていくつもりです。皆さんも、是非応援してください。
当院の見解とかかりつけ患者さんの対応
 従来通り、「1歳のお誕生日には麻しんのワクチンを」という立場ですので、早めに接種してください。4月まで待つことは勧めません。4月で24ヶ月を過ぎてしまうお子さんは、特に早めに接種してください。来年3月で1才になるお子さんに関しては、麻しん接種後に風しんを接種する時期が4月になってしまいます。現時点では単独ワクチンは任意接種となるので、その場合に限り混合ワクチンの接種を4月まで待つことにします。
 分かりにくい点も多いと思いますが、当院の見解を示しました。新しい情報が入り次第お知らせします。他の予防接種(これからの時期のインフルエンザなど)との兼ね合いなど不明な点は、スタッフまでご遠慮なくお尋ねください。

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