今月は、ちょっと趣向を変えてというか、自慢とも愚痴ともつかない、院長の働きぶりを紹介しましょう。皆さんは、何となく院長は忙しそうと思っているに違いありません。忙し自慢をブログやフェイスブックに載せているので、知っている人も多いはずです。
まずは診療のことから、始めましょう。小児科は季節によって流行する病気があり、流行によって患者さんの数は大きく変わります。開業した頃は周囲に病院も少なく、時には200人を超える患者さんをさばいたこともありましたが、今は懐かしい思い出です。患者さんは少子化の影響もあり、年々少なくなっているのは事実です。しかしながら、健診や予防接種の際に住所を確認するとと、かなりの患者さんが小児科医を何軒も通り過ぎて、区域外(適当な言葉かどうか?)から通ってきてくれています。この患者さんがいなかったらと思うと...。と言っても、そこそこ忙しいクリニックであることには変わりははありません。
診療以外の仕事はどうでしょう。最初は、仙台小児科医会会長としての仕事です。小児科医会は行政とのかかわり合いも多く、水痘・おたふくワクチン接種費用助成獲得も業績のひとつです。会長として先頭になって活動しているだけでなく、理事会や講演会以外に、仙台市とのかかわり合いの中で“仙台市休日夜間診療運営委員会”、“児童虐待に係る医療との連携に関する検討委員会”、“障害児就学指導委員会”、“乳児健診等に関する打ち合わせ会”など、何やらむずかしい名前の会議にも出席しています。
その他、1歳6ヶ月健診や保育園や小学校の健診、在宅休日当番、北部急患診療所など、さまざまな社会的な仕事にも追われています。加えて学校医活動にも力を入れていますが、仕事は健康診断だけではありません。皆さんは学校医の名前と顔を知っていますか。今年から性教育の授業を受け持ち、校長はじめ教職員やPTAの方々とも顔なじみで、しっかり学校にとけ込んで活動しています。
育児情報誌の連載をしていることはご存知ですか? それも仙台市ではなく、豊橋市の「ママゴン」、天理市の「さんさい」です。「ママゴン」は創刊以来10年間のお付き合いで、100連載を超えています。「さんさい」は天理教の育児情報誌で、こちらは連載3年目を迎えました。なぜ地元ではなく、遠方なのでしょう。地元では人気がないかもしれません(笑)。それはさておき、依頼の理由はホームページと「小児科医がやさしく教える赤ちゃん・子どもの病気:PHP」で活動を知り、是非にとお願いされたのでした。連載期間は普通1年、長くても2年が一般的です。しかし、「先生のコーナーは人気が高く、無くてはならないコーナーです」の、お世辞ともつかない褒め言葉におだてられて続けてます。毎月毎月新聞や育児情報誌だけでなく、臨時を含めた原稿に追われる、まるで人気作家のようです。ひと言付け加えきますが、印税が入るわけではありません。ちなみに、現在も「健康教室」という養護教諭向け雑誌の特集「大人がかかる子どもの病気」を執筆中です。
幸か不幸か出張も多く、週末は月2回程度、あちこちに出かけています。日本外来小児科学会の役員会だけでも年4回開催され、東京と開催地に出向いています。その他学会や講演会など、北は北海道、南は九州と飛び回っています。日程もタイトで時間的な余裕が無いのですが、日常から離れることがストレス解消のひとつとなっています。時には空いた時間を利用して、観光や名所を巡る時間を作ることもあります。今月も三重で開催される「日本ワクチン学会」参加のため、30日にお休みを頂くことになりました。ブログやフェイスブックでは出張報告、旅行記として、ゆるキャラとの出会い、おいしい食べ物の紹介もしています。 2面のQRコードからアクセスできます、興味があればごらんください。
ついでに情報発信についても紹介します。当院の理念は、ご存知のように「お母さんの不安・心配の解消」です。その理念をカタチにするために最初に取り組んだのが、この新聞です。情報発信とコミュニケーションの重要性に気づき、様々な形で展開しています。ツイッター、ブログ、Mail News、YouTube、フェイスブックなど、常に新しい情報発信にも取り組んでいます。
こうやって自分の忙しさについて改めて書いてみると、遊ぶ時間も食事の時間も寝る時間も犠牲にしているように思えるかもしれません。でもちゃんと余暇を楽しみ、しっかり食事もして、ぐっすり眠っているのでご安心ください。
講演の時、「どうして、そこまでするのですか」と聞かれます。その時は、「すべては“お母さんの不安・心配の解消”のため」と答えます。このような活動を医師だれもがやっていることではありません。小児科医である以上診療以外に活動する、それが「未来を担う子どもたちのために!」なのです。
ママゴン:豊橋市 |
さんさい:天理市 |