かわむら こども クリニック NEWS  平成6年4月号


健康保険法の改訂

 4月1日から健康保健法の改訂に伴い、窓口で支払う一部負担金が変わることをご存じの方も多いはずです。今回の改訂はかなり大がかりのもので、広い範囲に渡り見直されています。全体の引き上げ幅は、全体で2.7%程度になっています。もちろん医科、歯科や薬局の平均であり、各科によって幅は変わります。
 当院の様に、院外処方をしている場合は、薬の金額(薬価)の影響を受けないため、窓口の一部負担金は、ほぼ一定です。ちなみに、今までと今回の比較をしてみますと、6才以上の初診で薬をもらった場合では850円から890円、2才以下では1300円から1430円となります。増加率は5〜10%ですが、薬価が引き下げられたため、負担はもう少し少なくなるはずです。現在は出生率が低下し、赤ちゃんの数が減少しています。将来的には、若者の負担が増えることとなります。今の時期、子供を大切にするという意識が必要で、そのことが小児科の引き上げに反映されているかもしれません。
 今回の改訂は、当方からみても充分納得いくものではなく、まして10月に予定されている入院給食費の負担等を考えれば、問題の多い改訂と考えざるを得ません。しかし個人的にどうなる問題でもなく、患者さんには窓口会計の負担増となりますが、どうぞ御理解を、お願い致します。
 財政上の問題も有り、患者負担の増加は止むを得ないところもありますが、次世代を担う子供たちが安心して負担が軽く、良い医療を受けられる環境造りを目指していく必要があります。
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