かわむら こども クリニック NEWS  平成17年 9月号


日本外来小児科学会05に参加して

 8月の学会と慰安旅行では、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。日本外来小児科学会に参加するため大阪に行ってきました。小児科開業医が中心の学会で、北は北海道から南は沖縄まで、全国から1500人以上の参加者が集まりました。普通の学会は医師だけの集まりなのですが、この学会は看護師、薬剤師、事務スタッフなどが参加できる珍しいものです。
 今回は、事務スタッフの福地君が、「患者さんは何を媒体にしてクリニックを選んでいるのか-ホームページの効果は-」発表したので、全員(中米婦長は止むなく欠席)で参加することしました。どうせ大阪まで行くのであれば、慰安旅行もかねてということになりました。3年前には学会の参加をかねてUSJへ行きましたが、今回も場所をどこにするかが大きな問題でした。名古屋万博も候補に上がりましたが、食事ができないほどの混雑との情報で断念し、スタッフ達の希望で京都へ行くことに決まりました。インターネットや雑誌などでの事前のチェックで、1日目は京都市内半日観光、2日目はトロッコ列車と保津川下りをすることに。もちろん、学会に行くついでの慰安旅行であり、慰安旅行に行くついでの学会ではありません。
 8月18日朝の飛行機で、伊丹空港へ。伊丹空港からは、バスで一路京都へ。昼食を済ませ、半日の市内観光へ。東寺、金閣寺、銀閣寺から清水寺へ、駆け足の観光でした。仙台と比べると、本当に暑い暑いのひと言(二言)です。じっとしているだけで汗が出て、動いて止ると汗が流れる、東北人にはとてもきつい暑さでした。夜は知り合いの雑誌社の紹介で京都料理「舞扇」、美味しい料理に舌鼓をうち、京都風情も充分堪能してきました。翌日は、トロッコ列車と保津川下りのバス旅行へ。まずはバスでトロッコ嵯峨駅まで、続いてトロッコ列車に乗り約25分で亀岡駅へ。保津川下りは、亀岡から京都の嵐山まで約16kmの渓流を下る船下りです。20人乗りの船で、船頭さんが3人がかりで船を誘導していきます。流れの早いところもあり、ちょっとスリルもある船下りです。ただ、ちょっと(本当はちょっとどころではないのですが、風を切る涼しさは救いでした)暑いのが難点で、紅葉の季節はばっちりと思われました。嵐山の散策後、京都駅から大阪へ入りました。
 学会の発表は、ポスターセッションでした。ポスターセッションとは、発表内容をポスターにして掲示し、決められた時間に説明をします。20日の朝にポスターを貼って、21日の昼が発表の時間でした。今回の発表は問診表にある当院を知った理由のアンケートの5年間をまとめたもので、スタッフ達が1年も前から空いている時間を見つけて取り組んできました。内容を要約すると、親御さんがクリニックを受診する媒体でもとも重要なものは、口コミであること。また当院のホームページは多くの人たちに知られ、来院理由のひとつになっていて、特に距離の遠い患者さんが選択していたこと。来院理由では口コミが大きな要因なので、患者さんにとって魅力あるクリニック作りが重要であることを発表しました。
 患者さんから頂いたデータなので、このような発表が出来ることも患者さんのお陰なのです。このような学会での発表は、クリニックでの取り組みを紹介することが大きな目的です。しかし、それだけではなく院長含めたスタッフ全体として一つの仕事に取り組む大切さを学ぶということも大事な目的なのです。
 学会参加と慰安旅行で得たものを、クリニック全体として患者さんとの対応やコミュニケーションに生かしていきたいと思います。最後に、学会に参加できるのも皆さんのご理解のおかげです。ありがとうございました。

京都市内観光(エルグランド)
トロッコ列車
ポスターセッションの発表が終わって


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