ゴールデンウイークは長期の休みをいただき、皆様にはご迷惑をおかけしました。せっかくの休みをいただいたので、たまには、砕けた旅行記をお読みください。楽しかった、辛かった、いろいろなことがあったひとり旅でした。
予定は、息子と恒例のセブ島訪問でした。なぜセブ島なのかということに関して、少しだけ説明を。インターネットの医療相談で知りあった友人がいるのです。5年前から1〜2年に1度は息子と一緒に訪れていました。海外に住む日本人にとっては、日本語で相談できる医療相談は大変ありがたいようです。最初の訪問で大歓迎を受け、2回目からはすべてのスケジュールをたてて、航空券とホテルの予約だけで、送り迎えを含めて連日お付き合いしてくれます。年齢が近く、価値観や考え方も一緒なので、その後深い付き合いを続けています。今回の滞在ではゴルフ3日、ダイビング1日の超過密スケジュールでした。
セブ島行きの直行便は成田発。友人に会えるうれしさと久しぶりの一人旅で、ちょっとワクワク。牛タン、萩の月など仙台土産を両手に抱え、新幹線で東京、そして成田エクスプレスで空港へ。手続きを済ませてロビーをうろうろしていると、何か緊迫した空気が。立ち入り禁止の黄色いテープの中、紺色の制服とヘルメット姿の隊員が盾を持って。周りではスーツとネクタイ姿の目つきの鋭い連中が、無線で連絡を頻繁に。イスの近くに置かれた紙袋を特別な機械で探査中。何やら覗き込むと「危ないから下がって」と怒鳴られ、思わず爆弾!?という言葉が。危険への不安より持ち前の好奇心が顔を出し、下がっての言葉に負けず写真とビデオ撮影。搭乗時刻と深追いは危険という脳からの指令で、後ろ髪をを引かれる思いで搭乗口へ。その後のニュースでは事件の報道無し。いったい何だった、ただの空振り?!
フィリピン航空PR433便で、一路セブ島へ。着は18:30、むっとする蒸し暑さと懐かしいような南国の香り。入国手続きを済ませて友人へ電話。程なく、笑顔と「こんにちは」の声とともに車でピックアップ。早速「お疲れ様、今日は何を食べましょう」のひと言。早速フィリピン料理のレストランへ。半年ぶりにも関わらず、1週間しか経っていないような錯覚。セブのゴルフは昼の暑さを避けるため、早朝スタート。6時半ピックアップの約束で、早めにホテルへ。がらんとしたひとりの部屋、楽しみと裏腹にちょっと寂しい気持ちにも。5時半の目覚ましを掛けて、「おやすみなさい」。
朝ロビーでの「おはようございます」の言葉で、二日目の始まり。スコアはさておき十分堪能し、友人の仲間と共に昼食はレストラン。これが悲劇を産むとはつゆとも知らず、美味しい昼食「ご馳走さま」。夕食の約束をして、午後はお昼ねタイム。夕食は、お決まりの韓国料理。またまた、お腹いっぱいで、翌日のダイビングに備えて早めのベッドイン。
三日目も6:00のピックアップ。朝からどうも食欲が無く、何かお腹の調子がいまひとつ。車に揺られているうちに、微妙に腹痛と吐き気が。ダイブショップから船でポイントまで。時間とともに腹痛と吐き気が、波のように襲来。普段船酔いはしないはずなのに?。ポイントに着いたころから嘔吐の始まり、吐物による窒息と迷惑を考えダイビングを中止に。皆が潜っている間、嘔吐、そして下痢の応酬。独りぼっちの状況で、旅行の楽しさもいつしか苦しさに。笑い話をひとつ、下痢も水様でしぶり腹、出た後でもすぐまた便意が。船のトイレは便器だけ、自分が海水で水洗。もちろん鍵付き。出ては戻りしているうちに誰もいないので鍵忘れ、皆が上がってきて慌てて鍵をと思った途端に女性が。「きゃー」と「めんなさい」。しばらくばつが悪かったのは、いうまでも無し。ダイブショップに戻るや否や、ひとりだけホテルへUターン。息子の知り合いのインストラクターと気合いを入れての頑張り記念撮影。帰ってからは、泥のように眠り続けました。とは言ってもひとり、友人が気にして電話くれるも遠慮が優先。夜はふらふらな足取りでスポーツドリンクとパンの買い出し。
翌日のゴルフもキャンセルと散々な旅行に。午後は友人の気遣いで、お粥の昼食。まる一日の安静のお陰で、時々締めつけられる腹痛あるも次第に改善。やっと食欲が出てきた夕食は、友人の家族と一緒の楽しい時間。セブ島の日本人の間でも、新型インフルエンザの不安が拡大とのこと。インフルエンザの話をしているうちに、翌日医療相談会の開催決定。
字数が多くなったので、少し手抜きを。翌日は何とかゴルフ終了。せっかく遊びに来てゴルフもダイビングも出来なかったのに、仕事??。『お母さんの不安・心配の解消』の理念に目覚め、しぶしぶ(本当はうきうき)参加者の経営している日本料理店へ。総勢10人が集まり、まるでセブ島版『お母さんクラブ』。美味しい食事と新型インフルエンザの話題で盛り上がり、あっという間の2時間半。参加した皆さんの安心した笑顔と感謝の言葉で、仕事の満足感もひとしお。美女に囲まれた興奮の中、早朝の出発のため早めに「おやすみなさい」。
5時にはホテルを後にして、空港へ。名残惜しさと寂しさのうちに再会を約束して、「さようなら」。嘔吐下痢症のため入国には検疫の不安と心配。「新型インフルエンザに仙台の小児科医罹患」という見出し(笑)を頭に描きながら。幸い発熱は無く、検疫に引っかからず入国は問題無し。
ということで、いろいろな意味で、思い出深いセブ島旅行でした。皆さんにはご迷惑をおかけしましたが、楽しく、苦しく、辛い、でも充実した旅行をさせていただきました。ありがとうございました。
いざ!!セブ島へ |
空港ロビーでの爆弾事件?? |
グロッキーになりながらの記念撮影 |
友人が気遣ってくれたお粥(涙) |
元気を取り戻しショップで仲良く?! |
新型インフルエンザ医療相談会 in Cebu |