かわむら こども クリニック NEWS  平成26年10月号


院長の忙しさ自慢?2014

 昨年の11月号に「院長の忙しさ自慢?」をテーマに、一面記事を書きました。診療、小児科医会長、執筆、行政との係わり合いの忙しさを,自慢風に愚痴ともつかない記事にしました。 ところが最近、あの時期は暇だったと言えるぐらいの忙しさなのです。フェイスブックをご覧になっている方はおわかりかと思いますが、忙しさの要因は仙台市医師会理事に就任、第25回日本外来小児科学会年次集会の会長を仰せ付けられたことです。

 すごく見にくいとは思いますが、“百聞は一見にしかず”のことわざのように9月のカレンダーを載せてみました。細かいところは抜きにして、35日間で埋まっていないところは9日間で、複数以上の予定が入っているのは8日間で、延べにすると35回のイベントが入っているという具合です。平均すれば、1日に1回診療以外のイベントがあることになります。時には休診の木曜午後では、会議が二つ続くこともあります。

 仙台市医師会会長は小児科医ですが、理事に小児科医がいない期間がしばらく続きました。その間、小児医療関連の業務は他科の理事が務めてくださっていました。そのほとんどの仕事が小児科医である自分に回ってきたのです。もちろん他科の理事が楽をしているということではありませんので、念のため。
  医師会には会内と会外に委員会があり、会内は学校保健運営委員会委員はじめ7つ、会外は仙台市障害者施策推進協議会はじめ3つを兼務しています。9月には水痘・高齢者肺炎球菌定期接種化に伴う医師会予防接種説明会が2回あり、2回とも演壇に立ち解説をしました。仙台市障害者施策推進協議会は議論白熱で、18時半から始まった会議は議題半分で22時。食事もとらずの会議はかなり大変です。

 もちろん仙台小児科医会長として行政との係わり合いも、子どものこころのケア検討委員会、児童虐待に係る医療との連携に関する検討委員会等の重要な委員会で委員長を務めています。
 日本外来小児科学会年次集会に関しては、いずれ詳しく紹介する機会を作りますが、会議はもちろんのこと、ホームページ、F.B.ページ、さらにプロモーションビデオまで自分で作っています。

 もう一度9月のカレンダーに戻って,自慢話を続けましょう。出張は大阪1回、東京2回です。大阪の出張は先月号で紹介した第24回日本外来小児科学会年次集会です。東京はワクチン関連の講演会で、講演では無く聴衆として参加しました。
  出張のハードスケジュールをひとつ紹介しましょう。9月27日午後休診をいただいて、新幹線で一関、次は一関からタクシー(40km:1時間)で気仙沼へ。東北大学小児科呉教授とともに呼ばれた三陸小児科医会学術講演会で、“理念から生まれた子育て支援の軌跡”を1時間講演し、教授の講演を聞き、タクシーで一関までとんぼ返り。さらに一関からは新幹線で東京へ向かい23時着。翌日関連の講演会に参加するという、まさに分刻みのタレントなみのハードスケジュールでした。

 その他、東北放送“水痘ワクチン定期接種化”とBS JAPAN“マゼランの遺伝子”の取材があり、これもタレントなみでしょうか。
  学生実習も2回、仙台市の1歳6ヶ月健診も2回。昨年から授業に格上げされた小学4年生への性教育 “赤ちゃんはどこからくるの”の授業もありました。

 結局、愚痴ともつかない自慢話に終始してしまいました(笑)これだけ飛び回って忙しい思いをしていると、いいこともあります。忙しさと引き換えに、人との出会いが生まれるのです。人生の宝にはいろいろなものがありますが、人との繋がりもひとつだと思っています。
  ここ1ヶ月で日本医師会長と気仙沼医師会長と出会い、年次集会への協力との成功への励ましの言葉も頂けました。そんな多くの人との繋がりが、この先の人生を助けてくれると信じているので、忙しい思いも厭わないで泳ぎ続けているのです。

 時々自分のことをマグロと表現することがあります。マグロは泳ぎをやめて止まってしまうと呼吸ができなくなって、本当に死んでしまうそうです。
  もう一つ、“人生は忙しいうちが華”という言葉もあります。しばらくの間は、花束を抱いたマグロとして泳ぎ続けることにします。

 仕事が増えれば、また新たな仕事が生まれてきます。そうなればなるほど、平日の仕事も増えてきてしまいます。忙しさを理由に診療の手を抜くことはありませんが、休診等でご迷惑をおかけすることが多々あると思います。どうぞ“花束を抱いたマグロ”を思い出し、「全ては子どもたちのため」との理解を頂き、ご協力をよろしくお願いいたします。

埋め尽くされた予定表

BS JAPAN「マゼランの遺伝子」取材

東北放送「水痘ワクチン定期接種化」取材
小学4年生性教育第2部保護者向け
三陸小児科医会講演会(気仙沼)
日本外来小児科学会次期会長挨拶

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