かわむら こども クリニック NEWS  平成19年 5月号


テレビ取材そして学会参加

 4月には様々な出来事があったので、たまには難しい話ではなく院長の生活の一部の話をしましょう。
 まずは、テレビ放送のための取材です。4月17日にNHK総合「生活ほっとモーニング」、“医師と患者のコミュニケーション”が放送されたことは、皆さん御存知のことだと思います。患者さんとのコミュニケーションのモデルとして、最後に当院の取り組みが放送されました。時間にすれば12〜3分でかなり長い時間放映され、最後のケースだったためスタジオでまとめとして使われました。ゲスト出演されていた女優の仁科亜季子さんには、名前も挙げて結びとして、「川村先生のような話をしやすいホームドクターを作るのがいいですね」とコメント頂き大変満足しています。しかし、実際は取材が大変でした。3月27日に取材のために東京から来院し、12:15〜13:50まで昼休みも無く応対しました。それだけでは済まず、事前に電話取材で3時間、直接取材で4時間の時間も費やしました。4月2日のカメラ取材では、なんと朝の朝礼から午前と午後,夜は19:30〜23:00までと、トータルでは17時間以上も取材を受けたのです。録画テープは40分が7本にもなりました。連日の取材で疲れ気味で21:00で終わると言った取材が、いつまでたっても終わる気配が無く、同じ質問の繰り返しですっかりいらいらしてしまいました。取材とは、とても疲れるものだと感じました。今までの取材が撮影も含めて1〜2時間程度で終わったことを考えると、NHKは凄いとしか言いようがありませんでした。
 取材が終わりホッとしたのもつかの間、8日には熊本での外来小児科学会の春季カンファレンスのため、前日の土曜日を休診にして空路熊本に向かいました。熊本着は12:00、観光する時間は僅かでしたが南阿蘇に向かい、くし焼き料理と泥湯を少しだけ楽しんできました。16:00に空港に集合し、会場である上天草市まで2時間のバス。旅館に到着後夕食、少しのんびりできるかと思ったところで、ワークショップという勉強会。勉強会は、23:00近くまで続き部屋に帰った途端一気に睡眠モードに突入。翌日は朝食後、会長の診療所を見学、その後講演会に参加し再び2時間かけて空港へ。本当に忙しい旅でした。せっかく遠くに行くのですから、もっとのんびり時間を使いたいものです。
 疲れただけで帰ってくると、今度は学会の発表の準備です。20日から22日まで京都で小児科最大の学会である、日本小児科学会が開催されました。この学会は大学や病院の先生方が中心ですが、今回自分の研究を発表することにしました。発表はポスターで、横90cm、縦180cmのスペースを提供され、内容をポスターにするものです。内容をポスターにまとめるのがまた一苦労。写真や図を入れて、参加者に少しでも理解しやすいように工夫しなければなりません。雑用で準備が遅れ、連日夜遅くまで原稿づくりとポスター作りに追われる毎日でした。発表した演題は「電子カルテの有用性に関する定量的検討-タイムスタディ・ビデオ解析-」というものです。電子カルテを入れた前後で、待ち時間や診察の状況がどう変わったかというものです。このような発表は前例がなく、日本ではじめての発表と思っています。21日(土) 夕方発表のため休診にして、空路伊丹 (大阪)へ。会場でのポスター貼り(自分でやらなくてはなりません)のため、まっすぐ京都の国立京都国際会館へ。ポスターを貼り終わり、少し遅い昼食。幸い会場近くに、湯葉料理屋さんがあり初日から京都名物に巡り合えました。ともかく大きな学会なので参加者の多さにびっくり。僅か6分程度の発表ですが次第に緊張が高まってきました。緊張すると落ち着きが無くなることは皆さんも同じだと思いますが、ずっと立ったままだったので本当に足が疲れました。発表のできはそこそこで、質問もあり(無いと良い発表ではない?)、緊張したところも見せずに済みました。終了後の安心感からどっと疲れがでたというのは、まさに御想像の通りです。夜は予約しておいた京都名物のスッポン料理を食べてきました。300年も続く老舗で、著名人も訪れ小説にも出てくるということで、「どっちの料理ショー」にも出演したことのある店でした。コークスで底が真っ赤に焼けた鍋で作ることが特徴です。煮こごり、スッポン鍋、雑炊という、あっさりしたメニューでした。美味しさというよりは珍しさ、一度食べたらもういいかなという感じでした。翌日は二条城を見学し、お昼は筍料理に舌鼓を打ち、最終の飛行機で帰路につきました。患者さん方には申し訳ありませんでしたが、美味しいものと観光もできた久しぶりの充実した旅でした。
 取材だけでなく2回も休診にしてしまい、本当に御迷惑をおかけしました。テレビに取上げられたり、学会で発表できること、安心して参加できることも、皆さん方のおかげです。余裕がなければ、診療以外のことに目が向かないかもしれません。この場を借りて、お礼をしたいと思います。本当にありがとうございます。
 スペースの関係で写真が載せられません。HPには多くの写真を載せるつもりです。是非ご覧ください。

日本小児科学会での発表
大市のスッポン鍋
スッポン
二条城での院長
長岡天満宮のツツジ
錦水亭の筍料理



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