かわむらこどもクリニック

かわむら こども クリニック NEWS  平成17年 1月号


新しい年に向けて−2005−

 毎年恒例ですが、新しい年に向けてと題して昨年を振り返ってみます。昨年は怪我や病気もなく、スタッフの移動もなく安定した一年を過ごすことが出来ました。  しかし、災害が多く、集中豪雨、台風、地震、津波と、自然の力の大きさに驚かされた一年でした。奇跡の救出を院内報に掲載したように、中越地震は特に印象が強く残っています。避難所やテント生活から開放され、仮設住宅に移っての新年となりましたが、問題はまだまだ山積みようです。患者さんから頂いた義援金と、病院広報企画賞の賞金の一部を加えて26,437円を日本赤十字社新潟支部に送りました。御協力ありがとうございました。  12月26日にスマトラ沖の大地震とインド洋の大津波が起きました。今回の地震と津波の規模は、過去に無いほどの大きなものでした。テレビでの画面を通しても被害の大きさは伝わってきます。時間が経つにつれて犠牲者も増え、先日の報道では10万人を越えたようです。宮城県のひとつの市の人口に匹敵するもので、どれだけの被害だったか本当に驚くばかりです。消息の不明の日本人は数百人、米国人では数千人もいるようです。被害にあわれた方々にお見舞いを申し上げるとともに、消息不明に方々が一日でも早く見つかるよう、また亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。  昨年の良い話題の第一は、日本HIS研究会のヘルスケア情報誌の特別賞と新設の病院広報企画賞の受賞でした。開業以来理念に基づいて続けてきた活動が評価され、非常に嬉しく思っています。どんなことでも同じですが、自己満足だけでは継続のためのモチベーションにも限界があります。やはり、他人の評価が大きな力になります。他人の評価は賞だけではありません。昨年12月26日に河北新報に、受賞の記事がかなり大きなスペースで紹介されました。年賀状では多くの方々から記事を見てのお祝いの言葉がありました。当院の活動も自分だけの力で成り立っているものではありません。かかりつけ患者さんだけでなく、HPにアクセスしてくれる方々、マスコミの方々、そしてスタッフと家族に支えられていることをあらためて感じた一年でした。このように支えてくれている人たちに、何をどんなふうに返していくかが毎年の宿題のような気がします。  次は、東北放送ラジオのレギュラー出演です。毎月奇数木曜日に、加藤漢太さんがパーソナリティをつとめる番組のコーナー「スーパートーク」を担当しています。この番組は10〜15分の時間で、こどもの病気の話題について取り上げています。普通の医療の番組とは違い、病気や対処法の話だけでなく、自分の考えを伝えることができるのがとても魅力的です。もうしばらく続く予定です。毎月奇数木曜日13:15頃(多少時間が変更になることもあります)からです。どうぞ、お聞きになってみてください。何か取り上げてもらいたい話題等がありましたら、受付までお願いします。  仙台リビングでも毎月第1週の「リビングウエルネス通信〜子どもの健康〜」を担当しています。豊橋市の育児支援情報誌「ママゴン」の−名医が語る−お母さんへの手紙のコーナーの担当も続いています。待合室に見本誌を置きますので、ご覧になってみてください。  そして、「かわむらこどもクリニックHOMEPAGE」のアクセス数が昨年12月に、ついに60万件を突破しました。1996年1月15日にHPを開設して、もうすぐ9年になります。当初は海のものとも山のものともわからない状況でした。多くの人たちに支えられて続けています。  いつの間にか、当院も2月20日で12年になります。毎年“漫然と同じことの繰り返しでは、進歩がありません。”と書いています。これから、また何か新しいことが出来るか、性懲りもなく考えているところです。お母さんたちもこどもたちのため、何か一つ新しいことに挑戦してみましょう。新しいことが出来なくても、一つ一つの小さな積み重ねの大切さも大事にしたいことです。
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