8月末は毎年、日本外来小児科学会年次集会に参加しています。金曜日を休診になり、皆さんにはご迷惑をお掛けしました。第25回日本外来小児科学会年次集会の会長として、来年の8月21〜23日仙台で開催するため、視察も兼ねて全員で参加しました。次期会長としての挨拶や宣伝が大きな目的でした。この学会は小児科の開業医が中心で、看護師や薬剤師、事務スタッフも参加し、参加3000人を超える大きな学会です。

　29日休診にして、仙山線と空港アクセス線で仙台空港へ。東照宮駅で事務スタッフと待ち合わせ、南仙台駅からもう一人が合流。お母さん組の看護スタッフは、翌日大阪で合流というスケジュール。仙台発10:40、大阪空港からバスでマルビルへ。マルビルへ行く理由は、ただひとつ「蛸之徹」。たこ焼きのお店だが、自分で焼くのが特徴。何度か来ているが、今回はスタッフをよろこばせるプランのひとつ。大阪では一家に一台たこ焼きプレートがあるとの噂だが、仙台では自分で焼くことは、まず無い。たこ焼き用の鉄板に具を入れ、生地を鉄板いっぱいになるように流し込む。紅ショウガ、ネギと天かすを入れて待つ。初めての経験でスタッフは、キャアキャア言いながら楽しんでる。ひっくり返すタイミングが難しかったが、お店の人の指導で「ハイ、出来上がり」。みんなフーフーいいながら頬張った。チーズたこ焼きを食べながらの「はい、チーズ」。

　昼食後はホテルに向かい、スタッフは自由行動。院長は次期会長としての仕事がてんこ盛り。まずはお土産を持参して、会長を表敬訪問。お土産は?もちろん「萩の月」。翌日のシンポジウム「子どもたちの幸せを目指して-私がおこなってきたこと-」の座長を一緒に務める打ち合わせ。余った時間で会場内を視察し役員会へ。役員会後は、前夜セミナー「小児科外来診療で役立つ虫と皮膚炎の話」、これは診療に役立つという意味だけでなく、なかなか面白かった。演者の夏秋先生の本は待合室にあるので、興味があればご覧ください。前夜セミナーの後は、来年の実行委員=宮城組での決起集会。翌日のシンポジウムの座長の心配をよそに、刻々と夜が更けていく...。

　学会初日は8:00には宮城組集合。全員で開会式に向かい、院長は9:00からのシンポジウムの座長を。無事座長の役をこなした後、会場視察と言うか挨拶回り。一番の重点箇所は企業展示、来年も出展頂けるように頭を下げてのお願い回り。気がついたらとっくにお昼時間が過ぎ、昼食予定のランチョンセミナーに入る訳に行かず、結局事務局長と遅い昼食をとりながらの作戦会議。偶然仙台市医師会会長がとなりの席で、学会以外の話も弾む。午後は総会で、来年会長として開催する年次集会の紹介。自作のプロモーション・ビデオを使ってプレゼン。はてさて評価のほどは...、自己満足?興味があれば、Youtubeで。夜の仕事は懇親会。次期会長の席には、日本小児科学会会長、日本小児科医会会長、さらには自民党河村建夫衆議院議員と錚々たる顔ぶれ。同じカワムラ同士ということで、調子に乗ってツーショット。さらなる仕事はチンドン屋。看板を背負って、むすび丸の名刺をまきながら会場を練り歩き、またまた来年の紹介を。終わった後「先生には大阪人の血が流れてる」と、お褒めともからかいともつかない言葉をいただき、心の中では「生粋の東北人」とつぶやきながら何ともうれしい気分。懇親会後は、学会役員たちとの二次会。今日も今日とて夜が更ける。

　最終日の最初の仕事は、朝7時から目をこすりながらの歴代会長朝食会。その後も会場視察と挨拶。最後は閉会式での3度目の次期会長挨拶。帰る頃には、もうすっかり声がガラガラ。頑張り過ぎの勲章と考えるしか無い。スタッフ全員で空港に向かい、定番のトンカツを食べて学会成功の決意とともに仙台へ。 来年の開催に向け大阪では気遣いと応援を頂き、本当にありがとうございました。もう少し詳しい内容をブログに載せる予定ですが、本当に多くの方々のやさしく温かい気持ちにひたることができた楽しく素晴らしい学会でした。

　夏休みに続いての休診で、ご迷惑をおかけしました。大阪まで来て、スタッフたちも空いた時間を利用して、アベノハルカス、大阪城と少しは楽しめたようです。このように余裕を持って学会に参加できるのも、患者さんのご理解とご協力のお陰です。学会で得たものを、これからの診療に生かしていこうと思います。ありがとうございました。そして、来年の年次集会の応援もよろしくお願いいたします。